2010年12月31日金曜日

2010年を振り返る~太田組の皆様、ありがとうございました~

今年は、佐藤歯科医院の駐車場整備工事と
自宅建て直し工事がありました。

一昨年から、取り組んだこのプロジェクト。
この12月20日に完了し、引き渡していただきました。

患者の皆様には、新年のご挨拶として
あらためてご報告いたしますが、
この間、お世話になりました太田組の皆様には
心から感謝申し上げる次第でございます。

特に、現場監督を務めていただきました白鳥孝様、
電気設備では、工藤裕之様はじめ村上電業株式会社の皆様、
空調衛生設備では高橋敏様はじめとする株式会社 菅慶の皆様。

そして、棟梁の佐藤正様ほか大工の皆様、
解体屋さん、瓦屋さん、塗装屋さん、建具屋さんなど
多くの方々のお陰様で、完成することができました。

ありがとうございました。

猛暑の中スタートした解体工事から始まったこの工事。

実に多くのプロフェッショナルが登場し、
それぞれの役割を果たしては、次なる現場へと急ぐその姿は、
潔く、すがすがしく、やはりカッコイイのでありました。

特に大きな事故や怪我人もなく
無事に工事が終了したことが一番の収穫と思います。

皆様に手掛けていただいた家と駐車場、
これから大切に使わせていただきます。

お世話になった皆様のますますのご活躍をお祈りして
感謝の気持ちをブログにアップさせていただきました。

この度は本当にありがとうございました。

              ※

2010年12月13日月曜日

患者の皆様へ  ~ご報告 2~

                      患者の皆様へ

                     ~ ご報告 2 ~

オープンセミナーの後半20分は、
私、佐藤真奈美が講師を務めさせていただきました。

タイトルは「楽しくたべていきいき100年」。
サブタイトル「120歳も夢じゃない」と
かなり思い切ったタイトルです。

20分という限られた中で、いかに皆様にお伝えできるか?
かなりハラハラではありましたが、
反復唾液嚥下テストや、口腔ケアの説明など織り交ぜながら

楽しく進めていくことができました。

短い時間ではありましたが、

暮れのお忙しい中、わざわざ聴きにいらして下さった18名の皆様~、

本当にありがとうございました。

実は、この日は12時からインプラントの埋入オペもあり

私を含めてスタッフ全員が、朝から緊張・緊張・緊張の連続でした。

そのような中、スタッフ皆が本当によく動いてくれたな~と、

感謝の気持ちでいっぱいになりました。

オペの準備・片付けから、セミナーの準備・片付けと、

皆、それぞれのポジションで手際よくテキパキとすすめてくれて、

決して私一人ではできなかったオープンセミナー、

みんなの協力あってのこの度の開催なのだなと実感しました。

そして、ご来院くださった方の日常に、少しでもお役に立てたら

いいな~と心から願って終了いたしました。

スタッフを含めてご参加の皆様、本当にありがとうございました。

<< Supecial Thanks >> 

      ご来院の皆様

      佐藤歯科医院スタッフ 熊谷亜矢さん、千田美貴さん、

                     鶴谷千恵さん、熊沢由雅里さん、

                     佐藤由佳里先生

      吉田 格 先生

         

2010年12月12日日曜日

患者の皆様へ  ~ご報告~

                  患者の皆様へ

           ~ オープンセミナーのご報告 1 ~



12月11日(土)夕方から、オープンセミナーを開催しました。


お集まりいただいた皆様、お忙しい中お付き合いいただきまして


ありがとうございました。



前半の1時間、講師は吉田格先生。


タイトルは「歯周病と糖尿病との関連について」、


TV番組「特ダネ」の内容や、顕微鏡を使っての歯周ポケット検査など、


普段見れない映像をみせていただきながら説明していただきました。


中でも炎症性物質のTFNーαについての解説は、


「は~、ナルホド・・・・」と、皆様、ご納得のご様子。

大変勉強になりました。

吉田先生、このように患者の皆様とともに勉強する貴重なチャンスを

与えて下さり、ありがとうございました。

                       ※

2010年12月1日水曜日

患者の皆様へ

                 患者の皆様へ

いよいよ師走に入り、何かとせわしさを感じる今日この頃となりました。
皆様方には、お元気でお過ごしのこととお慶び申し上げます。

日頃は佐藤歯科医院をご利用いただきまして、誠に有難うございます。

さて、このたび佐藤歯科医院におきまして、オープンセミナーを
開催する運びとなりました。

会場は、佐藤歯科医院待合室でございます。

当日のセミナーは、
東京銀座でご開業の吉田格(よしだいたる)先生と
私、佐藤真奈美が講師をつとめさせて頂きます。

吉田先生は、当院のインプラントオペの際、
協力に駆けつけて下さる先生ですが、
10月21日(木) フジテレビ系の朝の番組「とくダネ!」に
歯周病と全身との関連というタイトルでご出演、放映されました。

その時に、番組中どうしてもお伝えしきれなかったことや、
「ここは大事!」 というところを 番組の内容も交えながら、
また、顕微鏡歯科治療についての話題も含めながら
吉田先生にご説明していただきます。
お時間は約1時間を予定しております。

続きまして、私、佐藤が
「楽しく食べていきいき100年!   ~120歳も夢じゃない~  」
とタイトルしまして、約20分ほどのミニ健口セミナーを行います。

暮れのお忙しい土曜日夕方の時間帯ではありますが、
「とくダネ!」をご覧になられた方も、そうでない方も
また、長寿100歳を目指している方も、そうでない方も
是非!ご来院いただきまして、皆様とともにお口の中の健康について
考えていけたら素敵だな~と思っております。

どうぞ、皆様お誘い合わせの上ご来院いただきますよう
心からお待ち申し上げております。

    ・日時    12月11日(土)  16:30~18:00
                   
    ・場所    佐藤歯科医院 
            宮城県黒川郡大和町吉岡字館下30
            TEL 022-345-2237
            FAX 022-345-1547
            http://www.dente-sato.com/

    ・参加費   無料でございます
    ・お願い   録音、録画などはご遠慮ください

それでは、当日お会いできますことを楽しみにしております。

               ~ ♪♪♪ ~

2010年11月24日水曜日

深町純さん、素晴らしい音楽をありがとう

深町純さんが亡くなられた、と知ったのは、
23日、東京での勉強会を終えて帰仙し、
ちょうど地下鉄に乗ったばかりの夜11時。

深町さんのライブに連れていってくれる友人からの メールでした。

深町純さんという素晴らしい音楽家。

小柄で華奢な体そのものを表したかのような 軽快なピアノタッチ!
しかしながら、想像もつかないほどの
力強さ、豪快さを披露して下さるあたりはさすが、
私達ファンを満足の世界へと誘ってくれます。


目黒にある深町さんのライブスタジオ+レストラン。

美味しいお料理や飲み物をいただきながら、
深町さんの生の音楽に触れることができるそこでは、
彼は赤ワインを片手に登場し
グランドピアノの譜面台の横にワイングラスを
そっと置いてピアノを弾き始めます。

傍らには、ギタリストの和田アキラさん 。

その空間は、なんともいえない大人の音楽の世界でありました。


曲と曲の合間のトーク。

その声といい、語り方といい、間のとり方といい、
奥の深いジョークといい、
さりげなく話しをしているのに、もの凄い説得力。

過去のライブの中で、
こんなことを深町さんが語っていたのを覚えています。

   音楽は癒しだとよく言われるけれど、
   本当に、音楽で癒されていたら、
   世の中から戦争なんてなくなっているはずだ、って
   ダライラマが言っていた。

   でも、音楽を通してコミュニケーションをはかることができる
   とも言っていた。

   確かに言葉は通じなくても、
   メロディーやリズム、楽器を通して心が通い合うことができる。
   そして、それが戦争のない世界に繋がってくれればいいなと
   ボクは思います、と・・・・・・。

そのようなことを語っていた深町さん。

「戦い・闘い」という言葉が私達の心の中にある限り、
世の中から戦争なんてなくならないよ、と語っていた
NLPトレーナー山崎啓支さんの言葉とダブり、
ズッシリと心の深いところに響きます。

深町さんのご冥福をお祈りいたします。

2010年11月1日月曜日

歯内療法学会認定臨床研修会

この日曜日、上記タイトルの講習会に行ってきました~。

朝9時から5時まで、充実の8時間でした。
会場は、御茶ノ水、東京医科歯科大 歯科研究棟。

講師は、エンドドンティックのエキスパート、4名の先生方。
日頃、大学で教育の現場で教壇に立っている先生や、
歯内療法専門医として開業し活躍なさっている先生。

今回のテーマは、
診査、診断、治療計画の立て方、記録のとり方、予後観察。
「歯内療法のコア」というよりも、まさに「歯科治療のコア」となる
ところの講義でありました。

日頃、自分が診療で行っている診査・診断のし方を
一つひとつ確認できたり、
「あ~、こんな診断のしかたも有効的だ」と新たな発見があったり、
臨床をしている中で、もう一度振り返り、
あらためて再認識するとてもよい機会でした。

そして、
    ・抜髄(歯の神経を抜く)や、
    ・感染根管治療(悪くなってしまった根の治療)、
    ・そして、再治療(過去に治療をしているにもかかわらず
     再度、根の治療を要する状態)
などの治療にいたらないようにするには、どうしたらよいか?

その歯が2度と歯内治療することのないようにするには
我々はどのような治療をすべきか?

など、自問しながら診療をすすめていく・・・・

根底には、それらのことが絶対必要であることを
再認識したセミナーでもありました。

              ※

2010年10月28日木曜日

冬が来る前の DenteーSATO Garden


紫色のお星様のペチニア。
静かに、自然の力というものを感じます。




真ん中から、光を放っているかのように見える朝顔。
まぶしい~!



金木犀とメタセコイヤ。


金木犀の真下の地面。
オレンジ色のカーペット敷いているみたい。



お祝いのともし火

今月末、母のバースデーを迎えます。

少し早めの誕生会。

お母さん、お誕生日おめでとう!


















                       



2010年10月11日月曜日

輪王寺 芸術協会・お茶会




さて、翌日10日は、
朝一番の新幹線で仙台に戻り、北山・輪王寺へ・・・・。

そう、この時期、輪王寺では3週の日曜日にわたり、
宮城県芸術協会主催のお茶会が開催されます。

その第一週め。
当流は、薄茶席。
二階のお茶室でした。

少しの合間をみて、お水屋の窓から撮った写真です。

芸協のお茶会には、毎年ではありませんが、
何年かに1度、参加させていただいていますが、
いつもたくさんの人で賑わっています。
ところが、昨夜の雨と、連休の中日だったということもあってか、
お客様の出足は今ひとつのようでした。

お水屋での役割は、とても勉強になります。

何かを成し遂げるには、
「段取りがきちんとできているかどうか」 によると
近頃、強く思っておりましたが、

やはり、何事もすべて「段取り」と「チームワーク」であるということを
「お茶会」という形を通して、
あらためて感じさせられた一日でありました。

先生方、大変お疲れ様でございました。

       ※

日本国際歯科大会



この8日(金)から10日(日)、
横浜で日本国際歯科大会が開催されました。

私は、9日だけの参加となりましたが、
せっかく参加するには、
明日からの診療に活かせるようにと
あちらこちらと、数多くの講演を聴いてまわりました。


その中で感じたのは、やはりCTの普及。
私達、歯科の業界では、
CTといえば、インプラントの診断というのが定番です。
骨質や骨の厚み、インプラントの埋入位置などを
確認するためにCT撮影し、診断に役立てます。
佐藤歯科では、
泉中央にある徳州会病院・歯科口腔外科の郷家先生や
黒川病院の放射線科のX線技師・石森さんに
撮影をお願いしています。
しか~し、
今では、インプラントの診断以外にも・・・・・・。
例えば・・・、
昔、根の治療をした歯の予後がどうか、
歯周病の進行具合はどうかなど、
CTで3次元的に詳しく診断し
治療計画を立てるのに役立てている、
という発表が多かったように思えました。
3年前、歯科器材のメーカー・モリタさんの、
京都にあるモリタ製作所の工場を見学させていただいたとき、
私の口腔内をCTに撮っていただいたことがありました。
今まで、レントゲンでは見えていないところが見えて
診断できるのだということを知り、
その時以来、CT欲しい~。
でも、まずは、パノラマ撮影をデジタル化にしなきゃ~、
という状況。
今後、インプラント以外での歯科でのCTの活躍を考えると、
ますます興味深いものがあり、
やっぱり欲しい~ものの一つなのであります。
                   ※





















2010年10月4日月曜日

Music② 大和 寿 さん デビュ~!


今日は、大和 寿(やまと ひさし)さんの 
デビューお披露目チャリティーショーに行ってきました。 
当院受付の千田美貴さんとともに~♪♪~

 ♪ 寿さんは、私が佐藤歯科に勤務して以来の
   古くからの大事なお客様の一人であります。


 ♪ この度、コロンビアミュージック エンターテインメントとして
   デビューした大和 寿さん。
   また、「大和寿 音楽事務所」も発足されたのですね。
   おめでとうございます!

 ♪ 今日は、寿さんの晴れのお姿を拝見し、
   大変満足して帰ってきました。
   さすが!
   いい声してるぅ~。

 ♪ お体の不自由なお母様や、同じような境遇の方に
   今のご自分に何かできることはないかと考えたときに、
   「自分には、歌がある!」
   その歌で、さみしくつらい思いで過ごされている方に
   夢や希望を持っていただけるようにという思いで
   このたびデビューしましたと語っていた寿さん。

   素晴らしい~~~♪♪♪

  これからの、大和 寿さんのご活躍、大いに期待しておりま~す。

  寿さ~ん!
  応援してますよ~♪♪~

              ※



    

2010年10月3日日曜日

運動障害性咀嚼障害

昨日、午後から
大崎歯科医師会主催の講演会と
宮城県8020推進事業主催の
「摂食嚥下リハビリテーション研修会」に参加しました。

この二つの講演会は、
要介護高齢者や障害をもった高齢者の咀嚼障害について
もっと知ろう!というものでした。

つづく

               ※

Music① オペラ 「ナブッコ」 


9月最後の日曜日、
NPO法人 世界芸術文化振興協会(IFAC)主催する
オペラ「ナブッコ」を観てきました。

私自身、IFACの会員ということもありますが、
下の妹・祐三子の積極的な誘いのお陰もあり
新宿文化センターへ!

「ナブッコ」は、19世紀イタリアの音楽家・ヴェルディが
作曲したオペラです。

そもそも、オペラというと、
何かとても敷居が高く、
音楽を知っていないと楽しめないものと
思われがちですが、

実は、とっても気楽に楽しめるもの。

それを教えて下さったのが、
ナブッコの役を務める深見東州先生。

深見先生がおっしゃるには・・・・・
そもそも当時のモーツァルトやシュークスピアの作品は、
ギャグや下ネタが満載。
とても滑稽で、現代で言えば大衆演劇だったのだそうです。

つまり、エンターテイメント第一の演劇だったけれども、
そこに、素晴らしい音楽や文学的表現があったり、
普遍的な人間模様が脈々と描かれていたりするものが、
名作として残っているのだ、
とも言っています。

そして、
こうしたオペラを、 まじめに演じまじめに観賞する人を、
どこかおかしく感じてしまうと語っています。

そんな深見先生は、
悲劇でも、どこかに明るさを感じさせたり、
豊かでドラマチックに感動するような
楽しいものに仕立て上げて下さり、
毎年、私達観客を楽しませて下さいます。

去年は、「ドン・ジョバンニ」。
一昨年は、「ファルスタッフ」。

それにしても、今年の「ナブッコ」。
主役の深見先生以外は、皆、西欧人のソリストだったんです!

西欧人達に全然負けていない、深見先生のお姿そのものが、
私たちに感動を与えて下さっています。

               ※

BrainGym101公式クラス受講

ご報告が遅くなりましたが、
9月に、ブレインジム101クラスを受講してきました~。

患者の皆様、お休みをいただきまして
ありがとうございました。


このコースは、26個のエクササイズを中心に、体を動かし
それに基づいた学習を体験するというものです。


もっと、具体的にいいますと、例えば、
「プラス思考のための運動」とか、
「聴く能力向上のための動き」というのがありまして、

その運動をすることで、神経経路が活性化され、
その神経経路が相乗的に脳全体を活性化し、
効果的な(時には、劇的な!?)変化がもたらされる・・・・
ということです。

ブレインジムする前とその後では、
どこがどう変わったか、自分を通して体験するのです。

  ? ? ?

いったいどういうこと?
ナニがナンだかわからない~と、思われるでしょうが、
ウフフ、セミナーそのものは、
と~っても、楽しかったですよ~。

ほとんどがワークなので、コックリ居眠りなどするヒマがないし、
何よりも講師が素晴らしかった~。


講師は、ブレインジムの普及事業を中心に大活躍の灰谷孝先生。
株式会社ビジョンパートナーの代表取締役でもあり、 
日本スクールコーチ協会のコーチでもあります。

灰谷先生~!受講以来、院内では毎朝ミーティングの前に
ブレインジムしてますよ~。

                 ※

2010年9月20日月曜日

NLPとブレインジム

NLPは、
コミュニケーション心理学と言われていますが、

他には・・・
・目標達成の科学、
・脳の取り扱い説明書
・主観的経験の研究
・卓越性の研究
・望むべきときにベストな状態を手に入れる能力をもたらすもの
などども言われております。

NLPには、さまざまな手法やテクニックがあります。

イメージや認識のしかた次第で

例えば、「ピンチ!」と思う気持ちを
「チャンス!」と切り替えて、結果を出せるよう促すとか、

運動選手が試合などで、自分のもっている能力を、
充分に発揮できる状態にもっていくなど、

五感や言語を使って、脳をプログラムし、
自分の目標達成の手助けをしてくれるものの
ひとつであります。


一方、ブレインジムは

身体を動かすことで、脳に効果的な刺激を与えれば、
意識や感情、感覚に変化がもたらされ、
身体能力や学習能力が向上するといわれており、

例えば、学校で授業前にブレインジムをすると
子供たちの集中力がアップしたり、
学習能力の向上が期待できるのだそうです。

先日、スクールコーチ協会で
ブレインジムの体験セミナーを受講してきました。

クライアントさんの本当の願望を引き出して、
目標達成をサポートする力が向上するということで
とても有効であるとこのことでした。

そして、
さらに、ブレインジム101公式セミナー、
明日20日から4日間受講しますぅぅぅ~。

ですので、診療所は休診にさせていただきました。

患者の皆様、突然お休みをいただきまして申し訳ございません。
そして、ご理解とご協力ありがとうございます。

                  ※

2010年9月6日月曜日

これからママになるママと、ママになったばかりのママへ 2

今日は、「夢メッセみやぎ」で、
宮城県歯科医学大会がありました。
それにあわせて、昨日から
「東北デンタルショー」といって「歯科用器具器材の展示会」も
開催されており、そこでの講演会に参加してきました。

その中で、
「う蝕・歯周病予防最前線
 ~院内でできる除菌システムとフッ化物の応用~」というタイトルで
鶴見大学歯学部教授の花田信弘先生の講演がありました。

予防と言ったら、花田先生。
花田先生と言ったら予防、というくらい私達歯科医師の
間では定着している花田先生です。

その中で、ちょうどママさんたちに
お伝えできる内容がありましたので、
以下にわかりやすく書きます。
今更の内容かもしれませんが、読んでみて下さいね。
もちろんパパや、おじいちゃま、おばあちゃまも是非!

無菌で生れてきた赤ちゃんには、
生後1週間以内に、お母さんからのスキンシップなどを通して
いろいろな共生細菌が取り込まれます。
共生細菌とは、健康を保つために必要な細菌です。

細菌にも、キチンと名前がついているんですよ。
ストレプトコッカス・ミーティスちゃん、
ストレプトコッカス・オラリス君
ストレプトコッカス・サリバリウス君たちで、
彼らは、お母さんから伝えられなければならない細菌達です。

しか~し、その中に、
虫歯をつくってしまう細菌や、
歯周病を引き起こす細菌、
そして、誤嚥性肺炎のもとになる細菌などが混っていると、
赤ちゃんが大人へと成長するにつれて、
虫歯や歯周病がおきる危険性がでてくるので厄介。

例えば、虫歯をつくるミュータンス菌は、
生後19~31ヶ月、つまり1歳半から2歳半に最も感染しやすく、
2歳がピーク。

で、何が厄介かというと、
これらの細菌は、お口の中の糖分とがっちりスクラム組んで
歯の表面に「バイオフィルム」という強固なバリアをつくってしまい、
これが、なかなか簡単に除去できないのです。
お風呂のタイルなどにこびり付いているヌルヌルと
同じようなものが、歯の表面にできてしまいます。

お母さんからの感染は避けられないので、
その後の対策はどうなのかが大事ということになり、
虫歯をつくる、ミュータンス菌の感染防止対策としては
やはり「歯磨き」
そして「砂糖の摂取を制限する」ことがあげられます。

で、できてしまったバイオフィルムを除去するために
歯科医院で歯科衛生士に定期的にクリーニングしてもらい、
フッ素塗布するのは、とても有効的で、
さらに家庭でも普段から、フッ素入りの歯磨きを使ったり、
フッ素洗口することも、バイオフィルムそのものにはたらきかけるので、
とても効果があるということでした。

でも、このことは決してお子ちゃまだけに限ったことではなく、
歯周病をくい止めるために、私達大人にも有効ですので、
ママやパパはもちろん、おじいちゃま、おばあちゃまにも
定期的なクリーニングをお薦めいたします。

                       ※

2010年9月3日金曜日

これからママになるママと、新しくママになったばかりのママへ

現在、佐藤歯科に通院して下さっている患者さんの中に

妊娠中の方が何名かいらっしゃいます。



予定日が今月で間近に迫っている方から、11月、12月予定の方。

先日は、7月に出産を終えたばかりママにも、

メンテナンスにいらしていただきました。

もちろん、赤ちゃん同伴で!



この暑い中、治療にわざわざ足を運んでいただき、

ありがとうございます。

本当に頭の下がる思いがいたします。





これからママになるママと、新しくママになったばかりのママへ、

いつもお伝えしていることがあります。



それは、「虫歯も歯周病も感染症ですよ!」ということです。



赤ちゃんのお口の中は、無菌の状態ですが、

お母さんや、お父さんのお口の中に

虫歯菌や歯周病菌が存在していると、何かのきっかけで、

あっという間に赤ちゃんのお口の中に移り住みます。



そして、生後6ヶ月ころ歯がはえ始めて来る頃から、

ばい菌達は着々と、虫歯や歯周病をつくるための

活動を開始するのですよ、と・・・・。



だから、今のうちに、

できる治療は済ませ、常に清潔を保って、

お口の中の環境を整えておく必要があるのです。



それが、赤ちゃんのお口の中の健康を守ることに繋がります。



・・・・・とお伝えすると、

皆さん、「ウン、ウン」とすでにご存知のご様子。





この前は、カルシウムについてもお話しました。



海草や胡麻には、カルシウムがたくさん含まれているので

たくさん摂りましょうよ!



あ~、そういえば、余談ですが、

出産直後から1週間だけ、母乳には亜鉛が含まれている、と

昔、福岡女子大学の中島幸一先生からお聞きしたことがあります。



中島先生は、20年以上前から

「咀嚼による 発ガン物質活性の抑制効果」などを

研究なさっており、日本咀嚼学会でお世話になった先生です。



亜鉛は、例えば傷をふさぐコラーゲンがつくられるのに必要な

ミネラルで、免疫機能や味覚を正常に保つ働きがあると

言われています。



すみませ~ん、脱線してしまいました~。



新しいママへ、

まずは自分のお口の中を清潔に保つ習慣をつけてましょう。

そして、出産直後の1週間の母乳にだけ、亜鉛が含まれている~。

コレ覚えてて下さいね。

                 ※

2010年8月31日火曜日

新たな高齢者医療制度

本日、「大和町国民健康保険運営協議会」がありました。

今日は、諮問事項について協議がなされた後、
「新高齢者医療制度」についての説明もうけました。

現行の後期高齢者医療制度は、
年齢区分による独立型の差別的な医療制度とされ、廃止が決まり、
25年4月から新しい高齢者医療制度が施行されると・・・。

さらに、今後すべての年齢を対象に国保の運営が
市町村運営から県単位での運営に変わるだろうと
その方向性も打ち出されていることも説明がありました。

ちょうど1年前、政権交代し、
民主党のマニュフェストに盛り込まれている地域保険のあり方。
それに向かってすこしずつ走り出しているのはわかりますが、
制度がかわるたびに費やされるだろう時間と莫大なエネルギー。

首相がかわるたびに失われるだろう信頼と期待。

物事の本質を見失わないでいくことって難しい・・・・。


                ※

2010年8月29日日曜日

ドラちゃん「経営者の条件」読みました

お盆休み中、成果をあげたことのひとつに
「読本」があります。

そうです。あの本です!

昨年暮れから、
「読みたい!」
「読まなきゃ~」
「読む時間がない~」
「今、読めなくても、いつかは読むぞ!」
「いつ読めるかなァ~?」
・・・・というのを、ず~っと、ず~っと繰り返し、
ようやく、
「よし!今、読むぞ!」と心に決めて、
取り組んだのがお盆休み2日め。

どこに行くときも、持ち歩きました。
ペンとポストイットも一緒に!

それにしても、この「経営者の条件」には、
アルフレッド・スローン氏の名前が何度も何度も出てきます。
この方は、あのゼネラルモーターズで1920年から約30年、
最高責任者をなさった方。

スローンは
「会議の生産性をあげることに関しては、名人級だった」と
ドラちゃんは言っています。

この本は、「いかにして成果をあげるか」
「成果をあげるために、身につけておくべき習慣的なことは何か」
ということについて書かれたものだけれども、

その前に、
「この本を読むという成果」をあげることのほうが
私には大事で、しかもそれはと~っても高いハードル。

ナンとか、お盆中には読み終えました~。

                    ※

dynabookと共に 

皆様~、暑い日がまだまだ続きますが、いかがお過ごしですか?
何か、涼しく感じるような過ごし方ありますでしょうか?

今日は、超!珍しく家で過ごす日曜日。

片付けなければならない書類や郵便物を横目に、
久しぶりぶりに、こうやってパソコンに向かっている
この時間がうれしいですぅぅ~。

さて、この1ヶ月間何をしていたかと申しますと・・・・

工事関係では、解体工事が完了し、7月末には地鎮祭を。
NPO法人、日本スクールコーチ協会の
準スクールコーチ認定取得のため課題やレポートの作成、提出。
お盆休みに突入し、勉強仲間の先生方とプチ合宿。
お盆明けると、自宅の基礎工事もどんどん進み・・・・

という具合に、その間他にもいろいろありましたが、
その中で一番大きな衝撃は、
やはりこのパソコン君が調子悪くなってしまったことでしょうか。

いろいろな書類やレポート等の提出が「メールで」というのが
主流になってしまっている近頃ですが、
このまま突然、動かなくなったらヤバイ!
「これではアカン!」ということで、
急遽、新調した5代目(5台目)東芝dynabook!

診療室受付のMacや、
マイクロスコープの動画用に設置してあるMac達は、
どうも持ち歩くというモードにはならないので、
私にとっては、dynabookが定番です。

しか~し、まだそれも使いこなせていないアナログ系のワタクシめ、
今、こうやって使い慣れた4代目dynabookを騙し騙しいじっては
ナンとかこのように久しぶりに発信させていただいている
状況でございます。

    ♪ 8月は夢花火~ ♪ と唄ったのは陽水さんの少年時代。

    ♪ 石ころだらけの~ あの道を~
      真っ直ぐ歩いていくと、親戚のおばさんのうち~
               ・  
               ・
      去年の~夏までは~
      にいちゃんと来たけれど~
      ひとりでここまで~、来たのは初めて~  ♪ と唄ったのは、
      南こうせつ。

      高校時代、南こうせつの大ファンで毎日この唄聴いてました。
      あ~、なのに、曲名ガッチリ忘れてしまってますぅ。

 こういう昔の唄、思い出しながら唄っていると暑さも少しは凌げるかしら?
 な~んてね。

      

                          ※

      

2010年8月28日土曜日

日本スクールコーチ協会 準認定スクールコーチ

8月13日に、上記タイトル
NPO法人「日本スクールコーチ協会」から
準認定スクールコーチとして認定されました~。

以下は、受講した養成講座の感想文です。
                  
                 ※

それまで、コーチングの経験が全くなかった私は、
「コーチングセッション」というものが、いったいどういうものなのか、
イメージできませんでした。

NLPの勉強仲間には、
コーチとして全国的に活躍している人達がたくさんいて、
「コーチングってどんなことするの?」という私の問いに
皆、丁寧に教えてくれました。

「ティーチングとは違うんだよ。」

「カウンセリングとも違います。」

「スポーツのコーチとは、起源は同じだけど、ビミョウに違うの。」

「コーチ COACH は馬車という意味で、
 目的地に連れて行くという語源だよ。」

「クライアントさんに効果的な質問をすることで、
 その方がもともともっている可能性や能力、やる気を引き出すの」

「ビジネスコーチ、エグゼクティブコーチ、パーソナルコーチはよくきくけど
 医療にもコーチングを活かしている病院もあるよ。」
 
 等等・・・。

なんとなく頭の中で理解できているようで、
やはり、経験のない私の頭の中は疑問(空白)でいっぱいでした。


そんな私の前に現われたのが、
NPO法人 日本スクールコーチ協会 スクールコーチ養成講座!

今思えば、「この空白を埋めたい!」という願望が、
入門講座受講のきっかけの一つだったかもしれません。

そして3月。
日本橋の小学校跡地で開催された入門講座の1日目。
田中コーチと尾崎コーチによる
コーチングセッションのデモンストレーション。

衝撃的でした。

「は~!これがコーチング!」

「なるほど、確かに答えはすべてクライアントの中にある」

「それにしても、それを引き出すあの質問。
 何気なく訊いているけど、スゴイ!」

「コーチとクライアントが、向き合っているというより
  溶け合っていると感じるのは、なぜだろう?」

「なんと言っても、スクールコーチ協会のコーチって みんなカッコイイ~。」


その時から、私の心のどこからか、

「コーチングをもっと勉強したい!」

「そして、いつか私もNLPやコーチングを活かして 周りの人達のお役に立ちたい」

そんな感情がフツフツと湧き上がるのを感じないではいられませんでした。


そして、5月から高円寺を会場にスタートした基礎コース。
それはまるで、入門講座で学んだコーチング概要を
一つひとつ紐解くように進められ、
実に丁寧に教えていただきました。

スキルとして、知識として、さらにマインドの面からも多くの学びがあり、
コーチングの実践へと組み立てられたカリキュラム。
やはり、一番難しいと感じたのは、
実際にコーチとして取り組んだ、コーチングセッション(汗~)。

そして、コーチとしてのあり方とこれからの自分。
そのための、自己理解と他者理解。
これは、一番楽しみにしていた講義であり、
非常に満足度の高い講義の一つでもあり、
今後も自己分析は続けていきたいと思っています。

これらカリキュラムとテキストは、
なんとスクールコーチ協会のコーチの皆さんが、
知識と知恵を集結し独自に作製したものとお聞きし、
コーチングの対象が、中・高生や青少年なだけに、
かなり細かく、奥深いところまで配慮された内容のものだと
いつも感心させられておりました。

そして、ランチタイムや講座後、
講師たちが開いているミーティングや
お互いフィードバックしあうその姿は、
熱意と向上心そのもの!
私達受講生には、よい刺激となりました。

最後に、間宮コーチはじめ養成講座担当のコーチの皆様、
実際、コーチをして下さった福田コーチ、
肩を並べて、ともに勉強をした受講生の皆さん
私をコーチとしてセッションをうけて下さった友人仲間達、
そして、日本スクールコーチ協会創設者であり、
私のNLP仲間でもある蘇原理事長、

本当にありがとうございました。

いづれはスクールコーチとして、
地域の皆様のお役に立てるよう、
まだまだ進化していきたいと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

                        ※







  

2010年8月1日日曜日

歯内療法学会参加



この写真、パッと見で、
「歯列(歯並び)から炎が出てる~」と おわかりでしょうか?

ウフフ・・・
スゴイですよね!
歯が燃えているんですよん・・・・。

実は、この写真はある学会プログラムの表紙であります。
先週、7月24・25日の土日、
診療を休み、(自宅解体工事もお休みでしたので、ホッ!)
日本歯内療法学会学術大会に参加して参りました。

歯内療法学会とはどんな学会かと申しますと・・・・・
2月のブログでも、ちょっと触れさせていただきました。
http://dente-sato.blogspot.com/2010/02/blog-post.html

歯の中の治療についての学会でありますが、
この度の31回学術大会会長・中久木一乗先生、
大会プログラムの中で述べているご挨拶でのお言葉が
大変わかりやすいので、以下、一部を引用させていただきます。

                   ※
歯内療法は、歯周治療と一体になって歯を守る
「歯科治療の中心・柱・本質」の治療学です。

歯科保健・予防の次ぎに位置する治療です。

歯周治療が歯の外壁部分の疾病を対象とするのに対し、
歯内治療は歯の内部の疾病を対象とし、
多くの場合は、見難い部分の手さぐり的技能を求められる
神秘的な治療の学問ともいえます。

残念なことに全国の歯科大学・歯学部において、
歯内療法の専門講座が減少しています。

これには、多くの複雑な原因がありますが、
科学的根拠に基づいた歯内治療が、
歯の長期保存維持を可能にする数多くの実例を
私達が提示することで、今後、社会の理解も進むでしょう。

歯を失って口のリハビリ生活になりたい人はいない筈です。
人生において自分の歯で話し、笑い、食べることの素晴らしさは
国民の皆がよく知っていることです。

歯を残す歯内治療は自然を守り、地球を守る医療の一つ
といっても過言ではないでしょう。

抜歯後の「口腔リハビリ処置」の如く、多くの資源と時間と
エネルギーと忍耐を必要としません。

歯内治療は、人と地球に優しいエコ治療であり、
私達は、人類にとって将来とも好ましい医療を追求していることを
誇りに思っています。

日本歯内療法学会は30年の活動の歴史があり、
日本で唯一の専門学会でとして、そして、国際学会加盟学会として、
誇りと責任があります。

歯内療法を学ぶことは、歯科医師として、正道の一つであり、
正しい道を歩んで、今後とも国民の健全な人生に寄与するという
やりがいと希望に満ちた領域です。
                  
・・・・・・と、中久木先生のお言葉は続きます。

              ※

この度、私が9年ぶりに「この学会に参加したい!」と
なぜ思ったかと申しますと、

歯科治療のほぼ中心に位置する歯内治療を
もう一度、見直したいと思った、ということと、
我々歯科医師は「歯を守るべき立場にある」ことを
再認識したかったからであります。

「何を見直すのか?」と言いますと・・・・

歯を失ってしまったところには、
自分の歯のように噛めるインプラントを入れるのが当たり前
とさえ言われるようになり、
インプラントを入れるために、まだ保存できる歯までも抜歯して
インプラントを勧める歯科医師が少なくない昨今、

本当にそれでよいのか?
温存できる歯は守っていくのが我々歯科医師の使命ではないのか?
インプラントがこれだけ普及している現在、
歯内療法学会はどのような認識なのか?
確かめたい! 
それが一番の目的でありました。

そして、学会参加。

科学的な根拠に基づいた歯内治療をすることで
歯の長期保存維持が可能になることを
我々こそが社会に提示しなければ!という
中久木先生のお言葉はじめ、

義歯やインプラントにならずにすむように
抜かずに残す治療が大切なのだということを
学会中、多くの先生方からお聞きし、
ホッと胸を撫で下ろし、
あらためて、歯内治療の大切さを再認識したしだいであります。

嬉しかったのが、
思いの外、 若い先生方の参加が多かったということです。

インプラント関係の講習会、学会に参加しますと、
周りは、若い先生方ばかりということもあったので、
若い先生方は恐らく、歯内治療学にあまり興味を
お持ちでないのでは?などと思い込んでいましたが、

インプラント治療がクローズアップされる中、
このような地道な治療にも耳を傾け、技術を高めようという
若い先生方がいるということは、
これからの歯内治療の未来に繋がるという
安心感と心強さを 強く感じ、
久し振りの学会参加は、大変有意義なものとなりました。

大会会長の中久木先生はじめ、実行委員の先生方
大変お世話になりました。

                   ・

2010年7月18日日曜日

エリザベス・キュープラー・ロス

学生の頃、愛読していた
エリザベス・キュープラー・ロス女史の「死ぬ瞬間」(読売新聞社)。


何かことあるごとに、この本を開いては、
自分を納得させています。


この本は読んで字の如く、「死」について書いてあります。


例えば・・・
「死」を宣告された患者さんは、いくつかの心理状態を踏む
と言ってます。


患者さんは、医者から「死」の宣告を受けると、心の「衝撃」を受け、
そんなこと、あるはずがない!と「否認」し、周りから「孤立」する。
  (我々は皆、無意識下に、自分には決して死は起こりえないとする
   基本的な知識をもっている。無意識にとっては、自分の生命が
   この地上で終るなどとは想像もできないのである、といっています)


「孤立」のあとには、「怒り」「取り引き」を経て、「抑うつ」になり
「受容」へと心が変化していく、と語っています。


ところが、「死」を宣告された患者さんだけでなく、
我々が「喪失」という場に直面した場合も、それを受け入れるまでに
やはり同じ心理段階を踏む可能性があるということを、
彼女の別の著書「ライフレッスン」で語っていると
NLP仲間であり、カウンセラーである中嶋美知さんに
教えていただいたことがあります。



今、私は久しぶりにキュープラー・ロスの本を
読みたいという衝動にかられています。



このたびの、家屋解体は、
自ら解体することを決定し、依頼したものであり、
あらかじめわかっていたことではありますが、
「喪失」に近い現象であることと、
   (壊す→失くす→喪失)
私自身、この心理段階に似たステップを踏んでいるような・・・
そんな、気がします。
突然の喪失とは違うので、心の衝撃の度合いが高くはないにしても・・・。

恐らく、時間の経過とともに受容する。

少しずつ家を壊し失ったことを受け入れることのできる状態になるのでしょう。




                         ※

2010年7月17日土曜日

今まで、ありがとうございました


7月8日から、解体工事が始まりました。
上の写真は、建物の南側にある庭から自宅と診療所を撮ったものです。

この2年間、岡部先生との打合せで
「解体」というその言葉は何度も何度も出てきましたが、
実際、現実のこととなりますと、
決して、心穏やかではありません。

それは、この家を建てた亡祖父、
そして、今まで守ってきた父・母に申し訳ないという罪悪感。

また、これまで私たちを守ってきてくれた家
今は、逆に傷つけ壊してしまいごめんなさい、という罪悪感。
それから、もしかしたらまだまだ使えるかもしれないとも思える
建材たちを廃棄しなければならない罪悪感。


でも、

思いました。

「申し訳ない」というこの気持ちを
「今まで、私達のためにありがとう!」という感謝の気持ちにかえて
それぞれに伝えようと・・・。

罪悪感と感謝の気持ち、
こんなに背中合わせになっているとは思ってもいませんでした。

今、どんどん家が取り壊されていますが、
バラバラになった屋根、壁、床の建材をみては
今まで、ありがとう。

今は、ただただ、感謝するだけです。















2010年7月13日火曜日

佐藤歯科医院駐車場整備工事


前ブログでも、お伝えしましたように、
このたびの一連の工事の発端は、佐藤歯科駐車場整備です。
                 ・
上の写真、ご説明しますと、
現在、診療所前に駐車できるのが4台。
右手に見えるのが、車庫1台分と自宅母屋の一部です。
                 ・
そして、この建物に向かって左側にある駐車場が
(写真には、写っていませんが)
お隣組であり、前大和町長である木幡恒雄氏から
お借りしているスペースです。
車8台分です。
                 ・
                 ・
この8台分を、何とか、
佐藤歯科の敷地内に設置できないだろうかということで、
岡部克哉建築設計事務所に相談したのが、2008年6月。
今からちょうど2年前のことです。
                 ・
                 ・
岡部克哉先生は、6年前の佐藤歯科医院のリフォームを
手がけて下さった建築家。
畳のある昔ながらの待合室が特徴的だった診療室を
ものの見事に快適な歯科空間に
変えて下さったのは、この岡部先生。
業界では「コントラストの開拓者」と言われていた匠でもあります。
                 ・
当時、「趣味は何ですか?」と訊かれたら、
「仕事です」と応えるという点で、
岡部先生も佐藤も、一致していました。
                 ・
ちなみに、リフォーム時のコンセプトは
「より良い治療を より多くの方に より快適に」でした。
                 ・
                 ・
さて、その駐車場。
拡張するとなると、車庫を壊す?
それだけでは足りないので、自宅の一部も壊す?
それとも南側の庭をどうにかする?
それよりも、自宅も老朽化していることだし、
全部解体して整備する?等等・・・・。
                 ・
岡部先生、妹の由佳里、そして私の3人は
この2年間、悩みに悩んでその結果
「自宅全部解体して整備しましょう」ということになりました。
                 ・ 
                 ・
自宅を建てた祖父・祖母。
そこで育った母。
より住みやすく、との思いで増築した父。
昭和20年後半の自宅建築当時から現在まで
この家に携わってきて下さった多くの方々。
そして、これまで約60年のわたり、
風雨から私達を守ってくれた家屋。
                 ・
今、2週間にわたる解体を拝見しながら思うことは、
この家に関わりのある人達から、瓦1枚、釘1本まで
感謝感謝の気持ちで胸が熱くなるということです。
                 ・
今まで、本当にありがとうございました。
                 ・
この感謝の気持ちは決して忘れずに、
これからの未来に繋げていく第一歩として
大切にしてしていきたいと思います。
                  ※

2010年7月9日金曜日

患者の皆様へ

      

本格的な夏の訪れが待たれるこの頃、
皆様お元気でお過ごしのことと存じます。

日頃はご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。

さて、佐藤歯科医院はお陰様をもちまして、
この7月に開院83周年を迎えるにいたりました。

初代院長である祖父・佐藤政雄が、
昭和2年この地に開業して以来、
現在にいたるまで、何とかここまで参りました。

これもひとえに皆様の絶大なご支援の賜物と
心から御礼申し上げます。

 この度、弊院は
株式会社岡部克哉建築設計事務所様と
株式会社太田組様のご協力をいただきまして、
佐藤歯科医院駐車場整備工事と
自宅建て替え工事を行う 運びとなりました。
関係者の皆様方のご支援には厚く御礼申し上げます。

また、これまで長きにわたり、
診療所東側の駐車場をお貸し下さった
木幡恒夫様には、心から感謝申し上げる次第でございます。
長い間、本当にありがとうございました。
また、工事完了までの期間よろしくお願いいたします。

工事の期間は、7月8日から12月末まで見込まれております。
その期間は、近隣の皆様、患者の皆様
そして仕事仲間のスタッフ諸君には
何かとご不便、ご迷惑をおかけすることと存じますが、
ご理解ご協力を賜りますよう、あらためてお願い申し上げます。

 駐車場の整備が整いましたら、
皆様には快適に足をお運びいただけますよう、
スタッフ一同日々準備に追われ、また研鑽を積んでおります。
これまでと変わらず佐藤歯科をご利用いただけましたら、
これに優るよろこびはございません。

 まずは、御礼かたがた整備工事・建替え工事の
お知らせを申し上げます。

                   平成22年 7月 吉日
        
                       佐藤歯科医院
                         院長 佐藤真奈美

 
 
 

2010年5月5日水曜日

驚きました

昨日は、
「東京から大和町へ戻ったらすぐに、
 ドラッカーの経営者の条件を読みはじめよう!」と心に決めて、
3日ぶりで帰宅しました。

が、途中、夕方混み合う仙台駅構内の本屋さんの前を通り・・・・
ピーン!

と、同時に私はすでに「もしドラ」を手に、
レジの前に並んで立っていました。

・・・ということで、
昨日、予定外の「もしドラ」を買ってしまったために
<「経営者の条件」を読み始める>という目標が
<連休中「もしドラ」を読み切ってしまおう>という目標に摩り替わり、
先程、読み終わったところです。

イヤ~、驚きです!

まさか、「もしドラ」にこんなに感動させられるとは
思ってもいませんでした。
素晴らしいストーリー仕立てでもあったので。

当然、マーケティングやイノベーションを
野球の部活に織り交ぜて
ドラちゃんのいう「マネジメント」を描いていくものだろうということは
予測されていたわけですが、
しか~し、
「高校2年の夏休み前に、
バスケ部のマネジャーをすることになった」高校時代の私と、
主人公のみなみちゃんの設定が非常に似ていたので、
ただそれだけで、最初からみなみちゃんに
完全に感情移入してのスタートでした。

みなみちゃんが
ドラッカーの「マネジメント」エッセンシャル版と出会ってから、
夏の高校野球予選出場まで、
ことあるごとに、「マネジメント」ではこういってるわ、と
必ず「マネジメント」に還っており、
本の中で数ページに数回、
実に的確なところで
ドラちゃんの言葉が引用されています。
これは素晴らしかったです!
適材適所ならぬ「適文適所」とでも申しましょうか。


「もしドラ」読んで、ドラッカー本を読みたくなり、
実際、ドラッカーを読み始めた読者も
多かったことでしょう。

笑ってしまったのは、
野球部の変容が、他の部活からも注目され、
みなみちゃんが、他の部活のコンサルを始めることになったところが
予想外の展開で非常に面白かったです。

それは「マネジメント」の中でいう、
「社会の問題についての貢献」に結びついており、
他の部活と交流・連携することで、
お互い相乗効果を発揮し、さらに向上するというシナジーが、
わかりやすく表現されていました。

また、「もしドラ」のお見舞い面談では、
入院中のマネージャー、夕紀のお見舞いをする一方で、
夕紀は、部員の一人ひとりと面談し、
彼らの本音
 (自分がしたいこと、野球部に期待するもの、やってほしいこと )を
引き出し、マーケティングにとりかかります。

これは、まさにコーチングそのものだ~!と
現在コーチングの勉強をしている私にとって、
非常に興味深いものがありました。

・・・・・と、まだまだ、感銘をうけた場面を書いていきたい
ところではありますが、

やはりコレです。

週刊ダイヤモンドでの、
「もしドラ」の著者、岩崎夏海氏と
ドラッカー著作の翻訳家、上田惇生氏との対談の中で、

上田さんが、
「現代では、あらゆる仕事が組織を通じ、
 組織においておこなわれるようになっている。

 しかし、そこで働く人々が生き生きとし、いい仕事をするような
 組織になっているだろうか。

 組織の運営のされ方いかんで、つまりマネジメントにより
 世の中はよくも悪くもなる。

 金儲け、欲とかはまったく関係ない。

 政治学者だったドラッカーは、
 いい世の中になるには、いったい何が必要なのだろう?と
 常に問い続けていた。」

と、おっしゃっていましたが、
これが一番、私の心の奥深~いところに響いています。


              ※

2010年5月4日火曜日

ドラちゃん

「ドラちゃん」ときけば・・・

イメージするのは、
まずは「ドラえもん」、または「ドラミちゃん」
それとも「どらやき」かな~?

話は変わって、世間では
「もし高校野球の女子マネージャーが
ドラッカーのマネジメントを読んだら」
というタイトルの青春ストーリーが大ヒットしているらしいのですが、
すでに読まれた方も多いのでは?

その小説を読んだことのない私は、
「?? 部活のマネージャーとドラッカー?」
「あ~、でもそんなことより、まず私自身がドラッカー読まなきゃ~」
「それにしても、マネージャーとドラッカーがなんで?」
             ?
             ?


ところで、
経営学者 ピーター・F・ドラッカーの経営書の3大古典の一つ、
「経営者の条件」。
実は私も持っております。

正確に申しますと、昨年暮れ
経営コンサルタントをなさっている
PMC株式会社の村上和人先生にいただきました。
「経営者なのだから、是非読んでみて下さい」と・・・。

村上さん、ありがとうございました。


「読まなきゃァ~」と、思っていたところへ、
「もしドラ」38万部突破という、
私にとってはと~っても刺激になる情報!

週刊ダイヤモンドの4月17日号では、
「もしドラ」を紹介し、
その主人公のモデルになったAKB48のメンバーも登場。

また、ドラッカーの主要な本を翻訳している上田惇生氏も
「もしドラ」の著者岩崎夏海氏とのインタビューで登場し、
さらに、ドラッカー自身についてもかなり詳しく触れている
ページもありました。

8歳のころには、フロイトと出会い、
10代で、キルケゴールを読み、
22歳の時、ヒトラーの政権掌握を予測して、
新聞記者としてヒットラーにたびたびインタビューしていると・・・。
(ココ、一番反応してしまいました)

45歳で「マネジメント」の概念を確立し、
50歳で初の来日。

そして、95歳でなくなるまで、
あらゆる分野で予測、予見、警鐘などを繰り返しながら、
ドラッカー本を刊行していく限りなき才能とその活躍ぶりには
ただただ頭が下がる思いがいたします。

で、にわかではありますが、
この世界的影響力爆発の巨匠ピーター・ドラッカー氏の
プチファンになってしまった私にとって、
ドラッカーを「ドラッカー」と呼び捨てするには、少しの躊躇。
ヒットラーを「ヒットラー」と呼ぶのとは、全然ワケが違います。

チョビット、というよりもかなりの親しみをこめて、
「ドラちゃん」と呼ばせていただいたしだいでございます。
ドラちゃん、ごめんなさい。

実は、今、ゴールデンウィークの真っ最中。
都内で歯科仲間の先生方と合宿しており、
今、手もとにドラちゃんの本がな~い。

う~ン、急に「経営者の条件」読みたくなりました。
今日は大和町に帰ります。
「帰ったら早速!本を読み始めよう」と心に決めて・・・。

               ※

お花たち







花壇や芝生周辺にも花々が。




子供のころ、「花の絵を描く」というと決まってチューリップでした。



たんぽぽは名前がかわいくて、黄色で丸い形がいつみても愛らしいです。






小さい時から親しみ、馴染みのあるお花達は



私達をホッとし、安心させてくれる不思議な力を持っているような気がします。



2010年5月2日日曜日

わが町・大和にもようやく春がー佐藤歯科のお花見

この時期は、何かと話題が桜・サクラ・さくらにフォーカスされます。

開花したか、しないか、に始まって、
三部咲きだの五部咲きだの。
風が吹けば、花びらが飛ばされるのが心配で心配で、
満開になったかと思うと、
アァッという間に葉桜になり・・・・・。

その点、今年はこの悪天候のお陰で、
充分桜を楽しめたようではありますが・・・。

   ♪ 花びらがァ~、散ったあとのォ~ 
   ♪ 桜が~、冷たくぅ~、されるように

と唄ったのは、私が高校時代、
大のファンだった「風」の正ヤンこと伊勢正三さんですが、
とにかく、私達日本人は
サクラが大好きで大好きでたまりません。

                    ・

さて、わが佐藤歯科のガーデンには、桜の木こそありませんが、
この時期になると、もの静かに 咲きほころぶ木々や草花達が
住んでいます。





青空に向かって咲きほころぶ白梅です。




椿とそれに寄り添う鮫川石です。
待合室からこの椿姫見えますよん。



写真の右下に見える花はムスカリといいます。
芝生の端っこに、けなげに、 けれども凛と咲いています。

約40年もの間、彼らはその時期になると登場しては、私達を癒してくれています。

ありがとう。


                              ※
                    





















2010年4月18日日曜日

日本顕微鏡歯科学会参加で札幌へ


上記タイトルの学会参加のため、前日の17日(土)札幌へ~。
              ・
この日、わが町大和町は朝から雪。
仙台、雪のちくもり、気温2度
札幌、晴れ     気温8度。
              ・
うっひゃ~。!札幌のほうが、暖かい。
              ・
さて、顕微鏡歯科学会。
マイクロスコープを使っての歯科治療の研究会であ~る。
              ・
今年で7回めだそうだが、
今から6年前の2005年4月、東京歯科大で開催された2回めと
その翌年、東京医科歯科大で開催の3回めに参加して以来の
実に4年ぶりの参加でした。
               ・
この4年間は、どちらかというとこんなでした。
  ①インプラント治療にフォーカスしていた
  ②マイクロスコープ下での治療は、
   一部のスペシャリストが行うものであって
   自分がそれを使って治療をするなどとはおよそ現実的ではないと
   まだまだ顕微鏡を使うことに抵抗があった。
               ・
しかし、昨年の10月
The Academy of Microscope Enhanced Dentistry(AMED)
アメリカの歯科医師を中心にした顕微鏡歯科の国際学会が
東京で開催されるということで、私は自分に期限を設けました。
                ・
「AMED開催までにマイクロスコープを用いての診療をスタートさせよう!
 そして、AMEDに参加する」と・・・・。
                ・
などの経緯があり、
その後、ZEISSのマイクロスコープを導入したことは、
以前のブログでもご紹介したとおりでございます。
                ・
ということで、このたびの札幌大会は
ユーザーとしての参加でありました。
                ・
まず驚いたのは、参加人数が多かった~。
参加人数は約280名だったとか。
恐らくこの数年の間、
私のようにマイクロスコープを使用し始めた歯科医師が
増えたのではないかと思われます。
                     ・
講演の演者が、ほとんど開業医であるのは以前からの特徴です。
                     ・
講演の合間に、各顕微鏡メーカーが自社の顕微鏡の紹介をする
時間が設けられていたのは、非常に良かったと思います。
そして、マイクロスコープの種類も増えていました。
                     ・
私が初めてマイクロスコープを見たのは、
1995年ごろ、アメリカ歯内療法学会に参加した時のこと。
                     ・
患者さんのお口の中を覗くのではなくて、
顕微鏡を覗いて治療することに、違和感を覚えた記憶がありますが、
あれから15年以上。
                    ・
今では、マイクロスコープがないと困る診療もあり、
まだまだこれからではありますが、
マイクロスコープを用いての治療の幅を拡げていかなければと
痛感させられた学会でありました。
                    ・

2010年2月28日日曜日

アメリカ心臓協会 ベーシックライフサポート インストラクターコース

先月の、アメリカ心臓協会ベーシックライフサポート 
ヘルスケアプロバイダーコースに引き続き、
今日は、そのインストラクターコースを受講してきました。

インストラクターコースと聞きますと、
「えっ?救急蘇生のし方の指導員になるの?」と思われますし、
もちろんその通り、救急蘇生を他のどなたかにお教えする役目ですが、
その最終ゴールは、「社会貢献」であります。

何か起きた際に、
救急車を呼んで到着するまで平均8分といわれるその間、
自分達にできる限りのことをしたいと思います。

何人かのサポートを得ながら可能となる救命処置。

診療室内での出来事であれば、
例えば、救急車を呼ぶ人、
ポケットマスクを準備する人、
心臓マッサージ(今は胸骨圧迫というそうです)を
交替して行う人など、
スタッフの協力が必要で、
そこを瞬時に動いてもらうためには、
スタッフ全員が救急蘇生に対して
同じ知識をもっていなければなりません。

また、街中や沿道での出来事であれば、
周囲の人に手伝ってもらうこともでてくるでしょう。
そのためには、一般の方にも基本的なことを知っていただくと
ありがたいことがたくさんあります。

地域全体が同じレベルでその大切さを認識する機会があれば、
それはとても望ましいことと思いますが、
まずは、身近な人たちにお伝えし、知っていただく。
少しずつ・・・。
そうすることで、どこかで誰かのお役に立てれば・・・・。

そのような、ところから発したインストラクターコースの受講。

そして、知識や技術を身につけることと同時に、
「インストラクターとしての資質を磨くとも大事!」
ということも学んできた本日。

大変勉強になりました。

東京では朝から冷たい雨が降る中、
東京マラソンが開催された模様ですが、
今年はどうだったのでしょう?
選手の皆さんはじめ、関係者の方全員が
ご無事だったことを祈りつつ・・・。

             *

2010年2月21日日曜日

日本歯内療法学会関東甲信越静支部会に参加


今日は、朝から上野で歯内療法学会のセミナーがありました。

「歯内療法」というのは、読んで字のごとく、歯の内部の治療のことで、
例えば、神経を抜いたり、昔治療した根の再治療をしたり、
いわゆる、「根の治療」のことであります。


つまり、歯科の治療の中では、最も地道で、奥が深く、
診査・診断の難しさを実感させられる治療分野であり、
また、その歯の予後を決定する大きな要素となる治療でもあります。

この歯内治療の基本をガッチリ学んだのは、
恩師、吉田直人先生の診療所での3年間の勤務時代でした。
また、吉田先生の師匠である大谷満先生にも
「吉田直人先生の弟子」ということで、多くのことを教えていただきました。

吉田先生が、この歯内療法を得意とし、
日本の歯内療法学会のみでなく、
今から30年も前、
すでにアメリカの歯内療法学会の認定医でもあったことは、
その後の私の臨床においての向学心の源となりました。

さて、日本歯内療法学会には1996年の5月に入会し、
もうかれこれ15年もたってしまいましたが、
ここ数年、学会や講習会というと、
インプラント、マイクロスコープ、CT、3Mix、
パーフェクトペリオカリエスシステムなどがメインになり、
歯内療法学会から、少しばかり遠ざかっておりました。

・・・・というのも、
2006年4月、巨匠・大谷満先生が亡くなられ、
大谷歯内療法研究会がなくなり、
歯内療法を勉強する機会が少なくなってしまったところへ
私自身、インプラントなど他の分野の勉強の時間が増えた
ということもあり、結果的にご無沙汰してしまったのかもしれないなと、
おおいに反省しながらの受講でした。

そして、歯内療法一筋に生きた大谷満先生。
亡くなられて4年の月日が流れてもなお、
学会中、そのお名前が、
頻繁に、そして、当たり前のように出てくるその凄さ!
大谷先生なしでは、歯内療法は語れないと
痛感した一日でもありました。
上の写真は、
大谷先生(手前のお方です)に「勉強会のお手伝いしてね」と
お誘いを受けて参加したときに、撮っていただいた写真ですが、
このセミナーは、大谷先生最後のセミナーになってしまいました。
大谷先生に教わった数々のテクニックとその哲学。
今後も、患者の皆様のご要望にお応えできるよう
日々の臨床に大いに役立て、
また、これからの若い先生方にも大切なことを
お伝えしていかなければ!と
あらためて感じた日でありました。














2010年1月25日月曜日

楽しく食べて いきいき100年!<お口元気教室>

先日1月19日、
吉田地区の「お口 元気教室」に参加させていただきました。

吉田地区の皆さん、ほかにご参加の皆さん、
大変お世話になりました。
楽しかったですね~。

「口腔機能アップ体操」に、「お口と舌とお顔の体操」
そして、「唾液腺マッサージ」!
それから三三七拍子に合わせた「パタカラ体操」。

このようなちょっとした体操が、
私達のお口の働きを活性化させ、それが全身の健康維持に繋がる!
そして、いつまでもいきいきと元気に過ごす!

そう、この教室は、何をかくそう「介護予防教室」であります。

<歯固めの日>のページにも書いたように、
「元気な人は、より元気に過ごし」
「毎日の生活の中で、自分の力でできることは続けて自分でできる」ために
口腔ケアが、とっても大切だということが
いろいろな調査や研究でわかってきました。

2006年の4月から、
介護保険制度の改定で「介護予防」が大きく打ち出され、
新しく始まった介護予防サービスは、
生活機能低下の危険性を早めに発見し、
そのことが深刻にならないように
いきいきとした85歳を目指していきましょう、というものです。

そのメニューは
   ☆「筋力」をつけましょう
   ☆「食べる」ことを大切にしましょう
   ☆「口」を元気にしましょう
   ☆「閉じこもり」を予防しましょう
   ☆「認知症」について知りましょう   などの五つで、

 中でも、3番目の ☆「口」を元気にしましょう は、
 歯科と大きく関わるところです。

この介護予防教室は
各市町村の「地域包括支援センター」が主体となって開かれますが、
口腔ケアを中心とした介護予防講座の開催状況は、
まだまだ地域により差があるようで、
全国的に少しずつ開催しつつあるようですが、
大和町では、この度の吉田地区での開催が始めてとのことでした。


4回にわたり、楽しく体操やトレーニングがすすめられていく
ということでスタートしたお口元気教室。

第1回めの教室に参加し、
「お口のお手入れの大切さ」について、
30分ほどお話しをさせていただきました。

その時の副題、 「楽しく食べて、いきいき100年!」

「どうせ長生きするなら、
楽しく美味しく食べて、いつまでもいきいきといけたらステキ!」と
思っているうちに、こんなタイトルになりました。

100年は欲張りかもしれませんが、
その可能性は皆もっていますので、目標はより高く!ということで・・・。

さて、ここでいう「お口のお手入れ」=「口腔ケア」とは、
お口の中をキレイにすることのほか、
「食べる」「飲み込む」はたらきを良好にすることをいいます。

ここ大事です!
とっても大事です。

もう一度いいます。

口腔ケアとは、
お口の中をきれいにすることのほか、
食べたり、ゴックンしたりするはたらきを良好にしておくことであります。

例えば、
舌の動きが活発になって、
舌の筋力がアップすると、
ゴックンする力(嚥下反射)もアップするのですよ!

このゴックンする力がないと、
食べても飲み込めず、せっかく食べても栄養がとれず、
食欲がおちて活動量が減り・・・・・・悪循環へと繋がってしまいます。

教室では、私の話のあと、
ベテラン衛生士さんと保健婦さんがリーダーとなって、
いろいろなトレーニングを皆さんとともに行いましたが
これが実に楽しい!

リーダーの歯科衛生士さんと保健婦さん、
吉田地区の皆さんを、その気にさせて(?)、
とっても上手に進められて、一緒に体操していた私も
楽しませていただきました。

ありがとうございました。

この教室、
いずれは大和町すべての地区で開催されることを願いますが、

まず、
身近なところで私にできることとして考えたのは、
当院に通院して下さっている患者の皆様にも、
これら楽しいトレーニングをお伝えし、
少なくとも佐藤歯科に通っている65歳以上の方々には
いつまでもいきいきと過ごしていただけるようお役に立ちたい!と、
あらためて実感した時間でありました。

楽しく食べて、いきいき100年!

ウフフ、皆さん、ともにがんばりましょう!

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                    *

2010年1月24日日曜日

アメリカ心臓協会 ベーシックライフサポート ヘルスケアプロバイダーコース 


本日,上記タイトルの講習会に参加してきました。


タイトルを読んだだけで、
ちょっと生々しいイメージを持ってしまうようなこのコース!
実は、やっぱり生々しかった・・・・・!
というよりも、非常に実践的な実習メインの講習会でした。


インストラクターの先生方、大変お世話になりました。



この講習会は、
突然の心臓停止などの緊急事態を察知し、それらにどう対処したらよいのか、
「アメリカの心臓協会で行っている最も基本的な研修コースを、ここ日本でも!」
ということで、普及し始めているコースです。


いわゆる「心肺蘇生」や「AEDの使い方」や「窒息した時の解除法」など、
救命処置の研修で、歯科医師に限ったものではありません。



マネキンや使用する道具を実際に使いながら・・・というのはさることながら、
DVDをとても上手に使っての解説で、
非常に解かりやすく、またアメリカっぽくてヨカッタな~というのが、
実感でした。



かつて、同じような研修に参加し、頭でわかっていたつもりでも、
いざ、実際にその場面に出くわした時、本当に実行できるかとなると、
実は自信がなくて何もできなかったり、
体がすくんで、思うように動かなかったり。





このコースは、受講後思ったのですが、
「同じ動作を何度も何度も反復し体に落とし込ませる」
つまり、「体を使って、同じことを繰り返し行うことで学習する」という
脳の基本的な学習法をうま~く取り入れており、
それが、即実践!に繋がるようにプログラムされているところが
素晴らしい~!と思いました。
また、ここがアメリカっぽいと思ったところでもあります。



それにしても、、
実は本当は、このような救命処置を使うことがないような
状態が望ましいわけで、
かといって、自分の周囲で何か発生した時に
何もできないのでは困りますし・・・。



例えば、何かそのようなことに直面した際、
救急車到着までの6~7分間、
躊躇することなく、人命救助につくすことができるよう
その手技を身につけたいと思って受講した
このベーシック ライフ サポート ヘルスケア プロバイダーコース。

さらなる普及を願って、
帰りの新幹線に乗り込んだ私でありました。

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             *

2010年1月14日木曜日

稲盛和夫さんが日航CEOに!


稲盛和夫さんが日航のCEOを受諾なさった、と 聞いたのは、
夜、診療が終わってからのラジオのニュース、
会議のため歯科医師会館に向かう車の中でした。


「エ~ッ!本当!?」

思わず、運転しながら叫んでしまったワタシ。


実は、私、
京セラ名誉会長、稲盛和夫さんをご尊敬申し上げる
ファンの一人でして、
「成功への情熱」 PHP文庫
「稲盛和夫の経営塾」 日経ビジネス人文庫 は
愛読書です。

このどちらかの文庫本、
出掛ける時のバックに潜ませており、
ちょっとした待ち時間にページをめくり読んでいます。

すると、
ちょうど思い悩んでいたことに対しての
「ヒント」や「答え」なるものが、
あまりにも的確にバシッと書いてあったりして、
「ウ~ン、なるほど}と頷かされます。

また、行間からはそのお人柄が滲み出てきており、
文面がスッと入ってきます。

それから、稲盛さんは、
臨済宗妙心寺派のお寺で得度を受けられたということで、
経営者、指導者としてでなく、人としてのあるべき姿についても
語って下さっています。



何年か前、「生き方ー心を磨く」という演題で
初めて稲盛さんのご講演を聴きましたが、
それからというもの「チャンスあれば盛和塾に入りたい!」
なんて思っていたほどでした。


そして、この度の日航CEOの件。

私は、ファンの一人として、
「お引き受けしなければいいな~。大変そうだから・・・。」などと、
思っていましたが、
本日、受諾なさったとのこと。



で、稲盛さんへのインタビューがニュースで流れました。

「日航で働く従業員の方々のためにも、
再生に尽くしていきたい」と・・・。

オ~~!さすが、稲盛さん。

そのお言葉は
「会社はまず、従業員に物心両面の幸福を与えるよう
努力するもの」という
稲盛さんの経営哲学そのものでした。

そのインタビューを聞いてからは、
稲盛さんには、日航再建のためにその経営手腕を
是非発揮していただきたいと
私も応援する気持ちになりました。

ちなみに、
京セラ(株)さんは、30年前から、
インプラント材料の開発、研究もしており、
当院のインプランター(インプラントの埋入オペで使う器材です)は、
京セラと神戸製鋼とでつくった会社、
日本メディカルマテリアル(株)製です。

ということで、稲盛さんは歯科とも大変深く関わっています。

稲盛さ~ん、お体に気をつけてお励み下さいね~。

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2010年1月11日月曜日

かもめのように


突然ですが、お正月カワイイかもめちゃん達を見つけちゃいました。
場所は、築地本願寺横の晴海通りを隅田川に向かって歩いて行くと、
現われる大きな橋、「勝どき橋」です。
まず、こんなに近くでかもめを見ることは、めったにありません。
そして、何よりもとってもキュート!
羨ましいくらい真っ白で、毛並みのいい羽。
飛び立つ時、大きく羽を拡げて、羽ばたいていく。
橋をわたる人たちが、思わず立ち止まり、
写真を撮ったり、ビデオにおさめたり・・・。
特に、手前にとまっているかもめ、ズバ抜けてカワイイんです。
            ホームページ
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楽しく食べていきいき100年!<歯固めの日>

歯固めの日って知っています?

「歯固め」というと、少林寺拳法をしていた私などは、
「卍固め」のように、相手を倒した後の「どんな固め方?」
な~んて思ったりするわけですが、
実は、違うんです。

平安時代から、元旦は「歯固めの日」といわれ、
歯にこたえるもの、例えば、お餅や昆布などを食べながら、
家族の長寿と健康を祈る習慣がありました。

宮中では、元日から三日まで、
天皇に、大根、干し柿、昆布、大豆、瓜、押し鮎、ごまめ、などの
「歯固めの膳」が差し出されていたということです。

で、当時は普段から「歯の根を固めておくこと」
つまり、
「歯がグラグラすることなく、引き締まった歯ぐきを保っておくこと」は
長生きする大切な条件といわれていました。

う~ん、今から1000年以上も前からそのようなことを知っていた昔人。
我々は、昔人から学ぶことはいっぱいありますね~。

でも昔は、「どうしたら長生きするか?」でしたが、
科学技術、医学の進歩に伴い、
現代は、「どうしたら、元気な方はより元気に過ごせるか?」
そして、「どうしたら、毎日の生活で自分の力でできることを
     続けていけるか?」
がテーマとなっているといってもいいでしょう。

この「どうしたら?」の回答のひとつに、
「口腔ケアが大切!」ということがわかってきました。

このあたりを、多くの方々に知っていただきたいなと
思っています。

            ホームhttp://www.dente-sato.com/

初詣



子供のころは「初詣で」というと、「塩釜神社」でした。

塩釜港が見下ろせるお山の中腹にある塩釜神社は
何百何十段というあの階段なしでは語れません。

毎年、息切れしながらその階段を上り詰め、
「はぁはぁ」いいながら、「やっと着いた~」ところでようやくお参り・・・。

そんな元朝参りのパターンが、恒例化していました。


ところで、恒例化・習慣化すると私達の脳は、
「この階段を上ると、新しい年がやってくる~」
または、
「その階段を上らないと、新しい年はやってこない!」と
勝手にカン違いしたり、
勝手に記憶してくれちゃったりします。

前にも、書きましたがこれがプログラミング!というものです。

同じことを何度も何度も繰り返していると、
脳は学習し覚えてくれて、
「コレをしたら、ソレになる」とか、
「コレの後には、ソレがくるだろう」とか、
何かの時に記憶をよみがえらせて役立ってくれます。
が、時には逆に弊害になったりすることもあります。


あ~、すみません。
新年早々、のっけからNLPっぽくなりました。

しかし、そのようにプログラミングされてしまっていても、
別の新しい習慣や、何かのきっかけなどで、
脳は上書きされ、また新たにプログラミングされていくこともありますが、
非常に強烈なインパクトでプログラミングされたものは、
簡単には上書きされないといわれています。

子供のころの「初詣といったら塩釜神社」というプログラミングは、
だいぶ昔に解除されています。
そのきっかけは、よく思い出せませんが、
学生のころから、初詣に行ったり行かなかったり。
お友達と違う神社にお参りにいったり、
という程度のものだったかもしれません。


今年の初詣は築地本願寺でした。

その様相は、異国の地にいるかのように思わせる
独特の空気を醸し出しており、
仏教建築物でありながら、未知の世界と遭遇する感覚になり、
新しい年をスタートするのにはピッタリのところでありました。


世界中すべての人々が、平和に過ごせる日がきますように・・・。

そして、

世界中すべての人にとって、よい年でありますように・・・。

             ホームページ

新年おめでとうございます


少し遅くなりましたが、

新年あけまして、おめでとうございます。

昨年は、新しくブログを開設することができ、
皆様には大変お世話になりました。

今年は寅年。
虎は「千里走って千里帰ってくる」と言われていますが、
どうせ帰ってくるなら、何かを得て帰ってきたい、
そんな年にしたいと思っております。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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