2010年2月28日日曜日

アメリカ心臓協会 ベーシックライフサポート インストラクターコース

先月の、アメリカ心臓協会ベーシックライフサポート 
ヘルスケアプロバイダーコースに引き続き、
今日は、そのインストラクターコースを受講してきました。

インストラクターコースと聞きますと、
「えっ?救急蘇生のし方の指導員になるの?」と思われますし、
もちろんその通り、救急蘇生を他のどなたかにお教えする役目ですが、
その最終ゴールは、「社会貢献」であります。

何か起きた際に、
救急車を呼んで到着するまで平均8分といわれるその間、
自分達にできる限りのことをしたいと思います。

何人かのサポートを得ながら可能となる救命処置。

診療室内での出来事であれば、
例えば、救急車を呼ぶ人、
ポケットマスクを準備する人、
心臓マッサージ(今は胸骨圧迫というそうです)を
交替して行う人など、
スタッフの協力が必要で、
そこを瞬時に動いてもらうためには、
スタッフ全員が救急蘇生に対して
同じ知識をもっていなければなりません。

また、街中や沿道での出来事であれば、
周囲の人に手伝ってもらうこともでてくるでしょう。
そのためには、一般の方にも基本的なことを知っていただくと
ありがたいことがたくさんあります。

地域全体が同じレベルでその大切さを認識する機会があれば、
それはとても望ましいことと思いますが、
まずは、身近な人たちにお伝えし、知っていただく。
少しずつ・・・。
そうすることで、どこかで誰かのお役に立てれば・・・・。

そのような、ところから発したインストラクターコースの受講。

そして、知識や技術を身につけることと同時に、
「インストラクターとしての資質を磨くとも大事!」
ということも学んできた本日。

大変勉強になりました。

東京では朝から冷たい雨が降る中、
東京マラソンが開催された模様ですが、
今年はどうだったのでしょう?
選手の皆さんはじめ、関係者の方全員が
ご無事だったことを祈りつつ・・・。

             *

2010年2月21日日曜日

日本歯内療法学会関東甲信越静支部会に参加


今日は、朝から上野で歯内療法学会のセミナーがありました。

「歯内療法」というのは、読んで字のごとく、歯の内部の治療のことで、
例えば、神経を抜いたり、昔治療した根の再治療をしたり、
いわゆる、「根の治療」のことであります。


つまり、歯科の治療の中では、最も地道で、奥が深く、
診査・診断の難しさを実感させられる治療分野であり、
また、その歯の予後を決定する大きな要素となる治療でもあります。

この歯内治療の基本をガッチリ学んだのは、
恩師、吉田直人先生の診療所での3年間の勤務時代でした。
また、吉田先生の師匠である大谷満先生にも
「吉田直人先生の弟子」ということで、多くのことを教えていただきました。

吉田先生が、この歯内療法を得意とし、
日本の歯内療法学会のみでなく、
今から30年も前、
すでにアメリカの歯内療法学会の認定医でもあったことは、
その後の私の臨床においての向学心の源となりました。

さて、日本歯内療法学会には1996年の5月に入会し、
もうかれこれ15年もたってしまいましたが、
ここ数年、学会や講習会というと、
インプラント、マイクロスコープ、CT、3Mix、
パーフェクトペリオカリエスシステムなどがメインになり、
歯内療法学会から、少しばかり遠ざかっておりました。

・・・・というのも、
2006年4月、巨匠・大谷満先生が亡くなられ、
大谷歯内療法研究会がなくなり、
歯内療法を勉強する機会が少なくなってしまったところへ
私自身、インプラントなど他の分野の勉強の時間が増えた
ということもあり、結果的にご無沙汰してしまったのかもしれないなと、
おおいに反省しながらの受講でした。

そして、歯内療法一筋に生きた大谷満先生。
亡くなられて4年の月日が流れてもなお、
学会中、そのお名前が、
頻繁に、そして、当たり前のように出てくるその凄さ!
大谷先生なしでは、歯内療法は語れないと
痛感した一日でもありました。
上の写真は、
大谷先生(手前のお方です)に「勉強会のお手伝いしてね」と
お誘いを受けて参加したときに、撮っていただいた写真ですが、
このセミナーは、大谷先生最後のセミナーになってしまいました。
大谷先生に教わった数々のテクニックとその哲学。
今後も、患者の皆様のご要望にお応えできるよう
日々の臨床に大いに役立て、
また、これからの若い先生方にも大切なことを
お伝えしていかなければ!と
あらためて感じた日でありました。