2011年8月28日日曜日

今の技術でどこまで歯を残せるか?

先日、長崎で開催された日本歯内療法学会の
関東支部のサマーセミナーが、
御茶ノ水の日大歯学部で行われました。

テーマは上記タイトル。
「今の技術でどこまで歯を残せるか?」

この日は木曜日で佐藤歯科は休診。
夜6時からのスタートだったので、
帰りは最終か、明日朝一番の新幹線だとしても
どうしても聴きたくて参加しました。

数年前までは、何がなんでもインプラント、
もしくは、まだ抜かなくてもよい歯まで抜いてインプラント、
と、インプラントが主流になりつつあるのでは?と
懸念された歯科界ではありましたが、

その反面で、じっくりと地道に診療をして
抜かなくてもよい歯はきちっと治療して温存する、という
先生方も多くおられ、

それはまさに、
私が勤務医時代、お世話になった吉田直人先生の
治療理念と一致しており、私もその影響を大いに受け、
今日までいたっており、このセミナーは是非聴きたい!
その一心で参加しました。

きくところによりますと、
都内から集まった受講者は約130名。

マイクロスコープを使っての歯内療法。
破折してしまった歯までも、抜かずに治す!

う~ん、徐々に私も取り入れてまいりたいと思っています。

            ※

2011年8月27日土曜日

プチオープンセミナーのご報告



8月24日(火)プチオープンセミナーを開催しました。

前ブログでのご案内の通り、講師に灰谷孝さんをお招きし
アシスタントは奥様の灰谷ゆきさん、
受講者はお客様3名と私達当院スタッフ7名。

合わせて12名で、2時間ほど楽しいひとときを過ごしました。

お客様としてご参加いただいた
小学校の養護の先生、保育園の先生、教会の牧師先生には
お忙しい中お越し下さりありがとうございました。

はじめは、ブレインジムっていったい何?・・・・と
頭の中が空白だった方もいらっしゃったかもしれませんが、
実際に、体をつかって「ある動き」をする前と後を比べてみると

あらら~、
体がほぐれている~、
重心のバランスがとれている~
緊張感がとれた~・・・・などなど、
思わぬ効果が表れて
それはそれは不思議で楽しい世界。

時折、脳と体、そしてこころとのつながり、
さらには美容にも効果があるなどの解説もあり
みんな、ナルホド!納得~。

お客様には、「楽しい研修会でした」と喜んでいただき、
また、私どもは、毎日朝、診療前に行っているブレインジムを
さらに続けていくことを確信したのでありました。

その晩、灰谷さん、ゆきさん、妹の由佳里、私の4人で行なった
打ち上げ会。
おおいに盛り上がったのでありました。

灰谷さんは、この夏、キャンピングカーで横浜をスタートし、
多くの方々にブレインジムをお伝えしようと
日本縦断している最中で、この後は岩手県へと入っていく
予定だそうです。

灰谷さん、ゆきさん、
気を付けていってらっしゃ~い。

そして、また是非いらして下さいね!

                ※

2011年8月19日金曜日

プチオープンセミナーのご案内

第2回 佐藤歯科医院 オープンセミナーのご案内 

「灰谷孝さんとブレインジムを体感してみませんか?」   


まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、このたび
米国教育キネシオロジー財団認定ブレインジムインストラクターの
灰谷 孝 先生をお招きして、
セミナーを開催する運びとなりました。

ブレインジムは、
1960年から1980年代にかけて、
教育の専門家ポール・デニッソン博士が
読書能力向上と脳の発達との関連について研究をはじめ
その結果開発した「運動を通して脳を活性化させるプログラム」です。

学力がうまくいかなかったり、
学ぶことに対して前向きな姿勢を示さない子供への
補助的な教育として取り入られ、
成果を上げたことをきっかけに広がり、
世界80か国で導入され、
現在は、数百の学校で学習に対する姿勢(態勢)を整えるための、
とても簡単で楽しいエクササイズとして利用されています。

会社や企業では、
朝礼などでエクササイズとしてブレインジムをすることで、
左脳、右脳が活性され、仕事へのモチベーション向上、
会議がスムーズに進められるようになるなど、
通常の仕事の効率があがるためにも活用されていると言われています。
私ども佐藤歯科医院でも、
昨年秋から毎日、朝のミーティングの前にブレインジムを行ない、
診療の効率アップに役立てております。

さて、このたび
株式会社ビジョンパートナー代表取締役 灰谷 孝 先生には
スタッフ向けのセミナーを行なっていただこうと
思っておりましたが、
「せっかくいらしていただくのに、スタッフだけではもったいない。
 教育に携わっている方や、患者の皆様にも声をおかけして、
 ともに聴いていただき、何かに役立ていただければ・・・」  
と思いました。

しかしながら、会場の都合上、少ない人数に限られますので、
プチオープンセミナーということで開催させていただくことにいたしました。


つきましては、下記の日程で行いますので、
お誘い合わせの上、ご参加いたきますようご案内申し上げます。

日時    平成23年8月23日(火)

時間    午後1:00~3:00

参加費   無料でございます

連絡先   佐藤歯科医院 TEL 022-345-2237


ご参加いただける方は、
佐藤歯科まで電話でご一報いただけますと大変助かります。

                        ※

2011年8月16日火曜日

懐かしの路面電車

またまた長崎の写真です。

向こう側からやってくるのは、長崎市内の路面電車でございます。
でも、ただの路面電車ではありません。

このベージュと抹茶色の電車を見て
「懐かしい~」と思われた方もいらっしゃるかと思います。




               
そう、この電車、かつて仙台市内を走っていた電車ととっても似ている~                                            
     

昭和27年ころに新潟鉄工所所で製造され、
昭和51年3月、仙台市交通局軌道線全廃まで、
仙台市民の足として大活躍してくれた電車たち。

その後、長崎電気軌道が車体を譲り受け
その年の10月に営業運転されたと言われていますが、
おそらく、それら電車の一つではないかと思います。


う~ン、実に懐かしい~。

仙台の路面電車が廃止になるまでの数年間と、
中学校の3年間がダブります。
仙台市内の中学校に越境入学していた私は、
路面電車に乗るのが大好きで
校外で学校行事があるときは、必ず利用していました。

特に思い出すのは、
合唱部がNHK合唱コンクールで、
素晴らしい成績をおさめ、
全国大会出場用の録音をしにNHKのスタジオに通った当時のこと。

それから、
路面電車廃止とキャンディーズ解散と同じ時期たっだような~。
これは定かではありませんので確認いたします。

とにかく、
長崎でこのベージュと抹茶色の電車を見るたびに、
合唱コンクールでがんばった中学時代とキャンディーズ解散が
思い出されてなりませんでした。

2011年8月15日月曜日

カステラサイダー

 ご覧下さい、この写真。
タイトルどおり、「カステラサイダー」でございます。

学会講演の合い間、
勉強仲間の先生方とお茶しましょうと、
会場内の喫茶店に入りました。

メニューには、な、なんと「カステラサイダー」!

これは長崎でしかいただけないだろうと思い、迷わず注文。

高さ10センチほどのかわいい黄色い小瓶2本と
氷の入ったグラスが運ばれてきて、
1本めはウェイターの方がグラスに注いで下さいました。

「うわ~、かわいい~。」
「撮らせて、撮らせて~」

呑む前から、すごい盛り上がりよう・・・・。

で、お味?
そうです、まさにその味でした。

              ※ 

2011年8月9日火曜日

長崎原爆の日

今日は長崎原爆の日。

平和祈念式典には、
福島県いわき市の中学生が招かれたということでした。

核を軍事利用したか平和利用したかの違いはあっても
どちらも放射線被害に違いはありません。

NHkのニュースでインタビューされていた女子学生は
「自分たちもいわき市の復興を願って
 がんばっていきたいと思います」と話していました。

先日、長崎で行なわれた歯内療法学会に参加した際
原爆資料館に行ってきたと、前のブログでもお伝えしましたが、
そこでは、
被爆資料や被爆の惨状を撮った写真が展示されており、
また、原爆が投下されるにいたった経過や歴史のコーナー
熱戦による被害、
爆風による被害、
放射線による被害などが解説されています。

核兵器開発の歴史のコーナーでは、
1983年にドイツの化学者オットー・ハーンが核の分裂を発見し、
それに続いて、ニール・ボアが原爆の可能性を示しつつも、
軍事の利用には反対していた、などの説明がありました。

ニール・ボア先生といえば・・・・

私達が日頃診療で使っている歯科用レーザーの歴史を
紐解いていくと、アインシュタインやニール・ボアなど
時の物理学者の功績にたどりつきます。

が、結局は、
原子核もレーザーも、人間の利己的欲望の結果、軍事利用され、
科学技術の開発は、繰り返す戦争とともに進歩している
と言っても過言ではない人類の歴史になっています。

また、核が軍事利用ではなく平和利用だとしても
その裏には、ビジネスという戦争が存在しており、
兵器ではないけれど、その近くに住んでいる住民の生命を
いつ脅かすかわからない危険性をはらんでいるということで
戦争利用に変わりはないと
痛感する今日この頃です。

平和祈念式典で、長崎市の田上市長は
「原子力にかわる安全なエネルギーを基盤とする社会への転換」
を、訴えていましたが、

私も「原子力エネルギーに頼らなくてすむ世界」を願い、
核保有国には、核兵器禁止条約にさっさと締結していただき
「核兵器のない世界」をみんなでつくることに
フォーカスしてもらいたいと思っています。

それには、
「世界は一つのチーム」
「同じ地球を故郷にもつ仲間」という考え方
大事だと思いませんか?

                    ※   

2011年8月7日日曜日

「歯性病巣感染の現在」花田信弘先生


花田先生は、昨年9月のブログでもご紹介しましたが、
鶴見大学歯学部探索歯学講座の教授であります。

このたびの歯内療法学会でもご講演いただきましたので、
その内容を以下ご紹介したいと思います。

口の中には、何種類もの細菌が存在していますが、
口中の糖分とがっちり結合して「バイオフィルム」という
強固なバリアをつくってしまい、
歯の表面にヌルヌルといたものとして付着しています。

これらバイオフィルムは、
   ①裂溝・・・・・・ものを咬む面にあるくぼみや溝
   ②歯頚部・・・・歯と歯ぐきの境目
   ③根管・・・・・・神経が通っていた管の内面
   ④根尖孔外・・歯根の先端付近
など、  
場所によって細菌の性格が異なってくるので、
バイオフィルムのなり方も違ってきます。

花田先生は、ここで、

なかでも、
④根尖孔外のバイオフィルムが付着している歯根は、
        (歯科では「感染根管」「根尖病変」といいますが)
炎症性産物が持続的に産生されているので、
がん、糖尿、脳卒中、急性心筋梗塞など
全身疾患に共通する危険因子と大きく関わっている。
全身と関わっているのは、決して歯周病だけではない! と、

何度も何度も強調していました。


さらに、

ヒトは血管とともに老いていく。

つまり、加齢とともに動脈硬化が進行し、生活習慣病に罹患していくが、

そのような中で
感染根管を防ぐ適切な歯科医療が提供されることはさることながら、
歯髄炎(歯の神経まで病気)や齲蝕にならないように
糖分の取り方を含めた生活習慣を改善することにより
炎症性産物による血管の老化を遅らせ、
生活習慣病を防ぐことが可能になる、とも
訴えていました。


で、ここからは花田先生の講演を聴いた上で、
私から患者の皆様へのお願いです。

今後、感染根管を増やさないため、

  ☆ まず、とにかく虫歯をつくらない。

  ☆ 詰め物やかぶせたものが外れてしまったら放置せず
    歯科医院で処置する

  ☆ 例えば、体調不良の際など、きまって症状が表れる歯があれば
     感染根管の疑いがあるので、歯科医院で診てもらう

以上の目的で、
予防処置や定期的なクリーニングなども含め
歯科医院を上手にご利用いただければと思います。

それが、結果的には生活習慣病になりにくい体をつくることに
つながるのですから・・・・・。
  
                 ※