2011年8月9日火曜日

長崎原爆の日

今日は長崎原爆の日。

平和祈念式典には、
福島県いわき市の中学生が招かれたということでした。

核を軍事利用したか平和利用したかの違いはあっても
どちらも放射線被害に違いはありません。

NHkのニュースでインタビューされていた女子学生は
「自分たちもいわき市の復興を願って
 がんばっていきたいと思います」と話していました。

先日、長崎で行なわれた歯内療法学会に参加した際
原爆資料館に行ってきたと、前のブログでもお伝えしましたが、
そこでは、
被爆資料や被爆の惨状を撮った写真が展示されており、
また、原爆が投下されるにいたった経過や歴史のコーナー
熱戦による被害、
爆風による被害、
放射線による被害などが解説されています。

核兵器開発の歴史のコーナーでは、
1983年にドイツの化学者オットー・ハーンが核の分裂を発見し、
それに続いて、ニール・ボアが原爆の可能性を示しつつも、
軍事の利用には反対していた、などの説明がありました。

ニール・ボア先生といえば・・・・

私達が日頃診療で使っている歯科用レーザーの歴史を
紐解いていくと、アインシュタインやニール・ボアなど
時の物理学者の功績にたどりつきます。

が、結局は、
原子核もレーザーも、人間の利己的欲望の結果、軍事利用され、
科学技術の開発は、繰り返す戦争とともに進歩している
と言っても過言ではない人類の歴史になっています。

また、核が軍事利用ではなく平和利用だとしても
その裏には、ビジネスという戦争が存在しており、
兵器ではないけれど、その近くに住んでいる住民の生命を
いつ脅かすかわからない危険性をはらんでいるということで
戦争利用に変わりはないと
痛感する今日この頃です。

平和祈念式典で、長崎市の田上市長は
「原子力にかわる安全なエネルギーを基盤とする社会への転換」
を、訴えていましたが、

私も「原子力エネルギーに頼らなくてすむ世界」を願い、
核保有国には、核兵器禁止条約にさっさと締結していただき
「核兵器のない世界」をみんなでつくることに
フォーカスしてもらいたいと思っています。

それには、
「世界は一つのチーム」
「同じ地球を故郷にもつ仲間」という考え方
大事だと思いませんか?

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