2012年3月14日水曜日

古巣 東邦歯科診療所

今日は朝から、かつての勤務先・東邦歯科診療所で診療でした。

院長の吉田直人先生と代診の先生が
出張で留守になるということで、
「留守番をしてくれないだろうか」と、
前々から院長から話があり
それに伴い佐藤歯科の患者さんの予約を制限しつつ
あとは妹に頼んで、
留守番をお引き受けすることになりました。




東邦歯科診療所は
昭和61年の春から平成元年の春まで、
お世話になった診療所であります。

言い換えれば、私を育ててくれた診療所であり、
卒後3年めから3年間、勤務した私にとって、
古巣のような存在になってしまったことに
まちがいはありません。

当時、歯科衛生士の実習生として見学にきていた学生は
今や東邦歯科診療所のなくてはならないベテラン歯科衛生士となり、
技工面で、いろいろとアドバイスをしてくれた腕の利く技工士さん二人は
東邦歯科の技工だけでなく、現在、佐藤歯科の外注技工も引き受けて
製作してくれています。

そして、院長、吉田直人先生は、
仙台歯科医師会の会長職に就く前でしたので、

日々の診療に非常に熱心だったことはもちろん
(→意欲的に診療に取り組む姿勢を学びました)
毎週日曜日たびの研修会や講習会も熱心で
    (→この時のなごりでしょうか、日曜日たびに講習会を
   受講することが当たり前になってしまいました) 
歯内療法学会(当時は協会)の学術大会の事務局もこなし、
        (→、リーダーとしてのあるべき姿も 見せていただきました)
米国歯内療法学会のアクティブメンバーとして海外研修にも参加する
(→私も米国の学会に参加する機会が与えられ、
日本はいかに歯科後進国かを知りました)

など、実に多くのことを教えていただきました。

そんな、東邦歯科診療所。

1~2日の留守番は、私にとって当然の役目であり、
と同時に、「初心に帰る」よい機会でもある訳です。

♡   ♡   ♡

2012年3月11日日曜日

3.11 絆

あの日から1年。

私は今日この日を迎えるにあたり、実は不安な気持ちでいっぱいでした。

この2ヶ月の間、何を思っていたかというと・・・


1年前は
津波で亡くなられた方々は元気に生きていた
仮設住宅で余儀なく生活をしている人達は自分の家があった
放射能汚染などなかった
なのに、あの日を境に、すべてが変わってしまった


どうしても、1年前を振り返ってしまう日々でした。

そして
あの瞬間から1年となる3月11日、日曜日 2時46分
私はその時を迎えられるだろうか?
どのように迎えたらよいのだろうか?
あの時の記憶がよみがえってきたら、どうしたらよいのだろう?

とても怖い気持ちが私を襲いました。

津波の影響を受けていない私でさえ、こんなに不安に思うのだから、
沿岸で被害を受けた方々は、どれだけつらい思いで
この日を迎えるのか・・・

そう思うと、心が痛み涙が止まりませんでした。


そして、今日。

東京から友人が励ましに来てくれました。
何日も前から放送されている震災復興の特別番組を見ながら、
その時間、亡くなられた方々に黙祷を捧げ、
気持ちが幾分落ち着いたところで、
街に出ました。


私が愛用しているテレビはまだアナログでした。
岩手、宮城、福島は地デジ放送への変更が
3月31日まで延長されてることに加えて
私自身、テレビを新しくすることになぜかとても抵抗があったのです。

しかしながら、いよいよ変更しなければならない時期がやってきて
今日、ようやく新しいテレビを探し求める気持ちになりました。

友人には、テレビの買い物に付き合ってもらい
そのあと、見送りに仙台駅へ。

上の写真は、
駅の構内にある東北物産の催事場に貼ってあったポスターです。

下の写真は、その様子を上から撮ったもの。
駅は、この日慰霊に訪れたと思われる人々で混んでいました。



そして、さらに


東京までの新幹線「はやて」が
普段は1時間おきに運行されるのですが、
15分おきに発車するほど、
東北を訪れた方が大勢いることが見込まれた運行時刻。

今日、励ましに来てくれた友人をはじめ、
普段メールやフェイスブックなどで
連絡を取り合ったり、意見を交わしたりする友達や先輩、後輩が
とても心強く、いとおしくなりました。

そう思う気持ちや、
ちょっとしたことでも連絡を取り合うことが
「絆」なのかもしれませんね。

みんな、ありがとう!

♡ ♡ ♡




2012年3月3日土曜日

ガラスに入ったお雛様



2月のある日曜日、講習会から帰り家に着いたら、お雛様が飾ってありました。
「わ~、懐かしい~。まだ健在だったんだ~。」

このお雛様は、私達姉妹が小さい頃祖母に買ってもらったものらしく
ともに長い年月を過ごしてきた仲間ようなもの。
そう、かれこれウン十年・・・。

ガラスのケースに入ったままなので、場所をとるわけでもなく邪魔にならず、
ホコリもかぶることなく、きれいなままで保管されています。

しか~し、小学校のころの私は、
このお雛様があまり好きではありませんでした。

お友達の家に遊びにいくと、
部屋いっぱいに飾られたお雛様が羨ましくて羨ましくてしようがなかったのを
今でもはっきりと覚えています。

自分達の背丈くらいの高さの大きな階段に
真っ赤な絨毯が敷き詰められて、
その上に堂々と並べられた雛人形。

なんで、ウチのは小さいの?
なんで、ウチのは赤くないの?

「お雛様」というと、
お友達が羨ましかった、あの気持ちがよみがえり
胸がキュ~ンと熱くなります。

♡  ♡  ♡