2012年4月22日日曜日

マイクロスコープの魅力

日々の診療で、欠かせなくなったルーペとマイクロスコープ。

ルーペは手放すことなく、終始かけたままで診療しています。
で、マイクロスコープは以前よりも使う頻度が増え、只今、発展途上中!

昨日は、
「歯科医院2件で診てもらったけれども、
その症状の原因となる歯がどの歯なのかわからない」という
患者さんが来院しました。
通常行っている診査やレントゲン診査のほか
「それでは、マイクロスコープで視てみましょう」ということで
顕微鏡下での診査を行いました。

視たままの状態をお伝えしたのですが、
裸眼(拡大鏡がない状態)で視るのとは、格段の違いがあり、
その説明一つひとつに納得いただいているご様子。

しかしながら、「百聞は一見にしかず」と申しますように、
やはり患者の皆様にも画像をお見せできたら、
お口の中の状況をどんなに理解していただけるだろう、と
痛感しながら、説明しておりました。

今年に入り、とりあえず
「できるだけワンアクションでマイクロスコープで視れる環境に!」ということで
改善したのが以下の通りです。
上の写真は、キャスターがついていたときのマイクロスコープ。

使用するとき患者さんの近くまで移動しなければならないので
思いのほか、手間がかかりました。

↓    ↓    ↓    ↓    ↓


毎回、移動しなくても。すぐに使えるように床に固定したところです。

椅子の横からみたマイクロスコープ


椅子の真横に固定したので、視たいときにすぐ視れます。

前ブログでもお伝えしました通り、
マクロスコープは、
「術者だけが拡大された映像を視て治療をする」というものではなく、
その映像をスタッフや患者の皆様にもお見せし、
ともに共有して
治療するところの状況や治療の内容についての
「理解を深めるためのツールとして活用するもの」
という認識が
学会に参加して、さらに深まったところであります。

少しずつ進化している佐藤歯科のマイクロスコープ。
これからもよろしくお願いいたします。

♡  ♡  ♡




2012年4月21日土曜日

日本顕微鏡歯科学会参加で新潟へ 3

二日にわたって、開催された歯科顕微鏡学会。

最も興味深かったのが、1日目のシンポジウムでした。
「各分野におけるマイクロスコープ応用の現状」というタイトル。

4人の先生が、歯内療法、保存修復、補綴、レーザー治療の中で、
マイクロスコープをいかに有効利用しているか、
またその時の注意点や、長年にわたって使用してのノウハウなどを、
細部にわたりプレゼンテーションしました。


上の写真は、2日目のテーブルクリニック。

下の写真は、ランチョンセミナーの様子です。



学会参加者は、
必ずしもマイクロスコープを使っている先生方とは限らず
これから使おうかどうか迷っている先生、
使うことに決めたけれども、どのメーカーのものがよいのか迷っている先生
購入はしたものの、使いこなせていない先生
など様々です。

私の場合は、
どの治療でもマイクロスコープを使って行っているわけでは
ありませんので、その治療範囲を広げる、ということと、
スタッフや患者の皆様にもその画像をお見せしながら治療をするということ 
あわせて2点が、当面の目標となります。
そのことを実感して帰ってきました。

最後に写真2枚。
「磐梯山」と「磐越道のサービスエリアの残雪」です。











   ♡  ♡  ♡

2012年4月16日月曜日

日本顕微鏡歯科学会参加で新潟へ 2

学会開催中の二日間は天候にも恵まれ、
特に日曜日は、新潟でも珍しい青空でした

私達、学会参加者を、中庭で迎え入れてくれたのは、
中原市五郎先生。
日本歯科大学の創設者であります。


中庭が出たついで、と言ってはナンですが
下の写真は、要塞のような校舎に囲まれた中庭です。

全国の歯学部が集まって開催される「歯学体」という大会が
毎年夏に開催されるのですが、
その大会前、私達はこの芝生の上で、
少林寺拳法の稽古に精を出していたものです。
当時の練習風景が蘇ってきます。



松の木が斜めに成長しています。
写真の左手には、
歩いて5分もかからないところに日本海があります。
海風の力によって
余儀なく倒されそうになっても、
松の木たちは、今なお力強く生きています。


下の写真の左にあるコンクリートの建物は「緑館」と言って
運動部の部室が並んでいます。
その奥にみえるのが、体育館です。



ガラスに「医の博物館」という白文字が見えます。
こちらには、歯科だけではなく医学や薬学に関する史料が
約5,000点ほど展示されています。
新潟にお出向きの際は、是非お立ち寄り下さい。

あ~あ~、学会報告ではなく、
ついつい、大学の構内案内になってしまいました。

それにしても、
やはり母校はいいものです。

♡ ♡ ♡



2012年4月15日日曜日

日本顕微鏡歯科学会参加で新潟へ

おはようございます!

昨日から、上記タイトルのため新潟にきています。
(土曜日の患者の皆様、おやすみをいただき有難うございます)

今日は9時からのスタートですが、
その前に、何枚か写真をアップします。

まず、昨日の夕空。
ホテルの窓から見えた日没。
数秒の差で、日本海に沈んでいるだろうと思われる夕日を
逃してしまいました。



会場は母校、日本歯科大学新潟生命歯学部、講堂。
写真は歯科と医科の病院です。




正門を入ってすぐのところに歯学部の表示があります。
毎朝この前を通って、教室に入っていきました。




本日の学術大会の案内です。


内容につきましては、また後程ご報告いたします。

皆様、よい休日を!

♡   ♡   ♡

2012年4月14日土曜日

歯内療法学会 研修会

先にアップしました茨城県の守谷市、
市民交流プラザで、歯内療法研修会があり、
裏方のお手伝いをかねて、受講してきました。

講演内容は、上記タイトルを読んで字の如く
歯の内側の病気に対しての療法について、という
非常に精密な細かい作業(治療)についてでしたが、
それに反するかのように.
会場はとても明るく開放的で、快適な空間でした。


担当の古谷由美子先生、
当日までの準備や会場設定、大変ご苦労様でした。

講師は東京都板橋区で開業の石井宏先生と




日本大学松戸歯学部歯内療法学講座の辻本恭久先生のお二人でした。



石井先生は、
「外科的歯内療法」についてのお話で、
ちょうど2週間前、佐藤歯科でも
マイクロスコープを使用して、
根尖切除をし、逆根充するというオペをしたばかりでしたので、
石井先生のお話は、復習や再確認もかねて
大変勉強になりました。

辻本先生は、
「根管治療を失敗しないための知識・失敗した場合のリカバリー法」に
ついてのお話でした。
根管治療を成功に導くには、
歯の形態や解剖学的な特徴をよく理解することが大切と
何度も強調されていました。

両先生とも、マイクロスコープやCTを利用した療法を
紹介して下さいましたが、
これは、14日から開催される顕微鏡歯科学会とも
関連する内容でしたので、興味深く聴講させていただきました。

そして、佐藤歯科での診療に役立てるべく、
努力していきたいと実感した研修会でもありました。

♡   ♡   ♡

茨城県守谷市へ

前日の雨もあがって、すっきり青空の12日、
茨城県の守谷市に行ってきました。

目的は日本歯内療法学会(JEA)研修会。
受講と裏方のお手伝いも兼ねての参加でした。

守谷市は生まれて初めての土地だったのでワクワクです。

まず上野駅から常磐線に乗り、北松戸駅で下車。
そこでは、同じ研修委員会委員を務める松戸市開業の成島順子先生が
愛車とともに待っててくれました。

そこからが快適なお花見ドライブ。


三郷南からスタート



常磐道へ

桜満開


桜は続くよどこまでも


雲ひとつない青空、そして桜




守谷市へ


常磐道とはお別れ




見慣れない地名が新鮮です


会場は、市民交流プラザ


会場でも、桜が私達を迎えてくれました


研修会終了後、守谷駅へ
つくばエキスプレスと関東鉄道との合流点


帰りはつくばエキスプレスで秋葉原へ


電車到着

守谷駅から秋葉原まで快速で、約30分
速かった~!


たまたま守谷の桜満開の時期と重なったので、
お花見しながらの移動は、ピクニックに行くような気分でした。


帰りには、念願の「つくばエキスプレス」にも乗れたこともあり

いつもと違った休診日の過ごし方でした。
成島先生、運転お疲れ様でした。

♡   ♡   ♡

2012年4月11日水曜日

遠方からのお客様~北海道~



あの日から1年と1か月。

震災から1年ということで、
被災地へボランティアやお見舞いにいらして下さった方が
佐藤歯科にもお寄り下さいました。

まず、3月末に北海道から友人が、
気仙沼にボランティに行くということで
その前日、佐藤歯科と佐藤家に来てくれました。
たくさんおみやげ持って!

彼女の名前は妙子ちゃん。
JAL国際線のスッチーでしたが、
今は会社を設立し、ストレッチのトレーナーもしている
ツワモノです。

姿勢がわずか5秒で抜群に綺麗になるというストレッチで、
今回は被災地で姿勢教育のボランティア活動があるということで
そのお手伝いで気仙沼に行くということでした。

「姿勢がよくなり、ダイエットしなくても自然に痩せる」らしく
ならば、「ウチでも、ストレッチ教えて~」とお願いし、
一部のスタッフが診療の合い間に教えてもらったところ、
えらく感動していました。

妙子ちゃん、遠いところ吉岡まで来て下さってありがとう!
今度は、佐藤歯科でがっちりストレッチ教えて下さいね~。


♡  ♡  ♡

2012年4月8日日曜日

歌姫 Whitney Houston

この土曜日は5時すぎまでがっちり診療でした。

スタッフのみんなが帰ってから、
書類の整理やメールチェック等々をして、自宅に戻ったのが9時。

お夕飯を食べながらテレビでも、ということでスイッチONしたら、
なんと!ホイットニー・ヒューストンがテレビ画面いっぱいに出ていました。

うわ~、懐かしい~!
ホイットニーの曲はよく聴いたな~。

どうもNHKのTV番組「SONGS」が彼女を特集していたようでした。
その番組を観ながら、
私の中でのホイットニーの記憶が巻き戻されていくのが
自分でもわかりました。

あれは、今から何年前だろう?
まだ東邦歯科診療所に勤務していた頃だったかもしれない。
ホイットニーの大ファンという同僚の歯科衛生士と二人で、
仙台公演に行ったっけ。

場所は仙台市体育館。
席は、最前列。

ステージに立つ彼女の姿は可憐で、清潔感が漂っていました。
その細くて長~い脚線美に見惚れ、
体の芯まで響く彼女の「生の歌声」に聴き惚れ、
心を揺さぶられた2時間。

その時、感じた第一印象は今でもはっきり覚えています。

日本の演歌と同じだ!
まるで演歌歌手都はるみが、こぶしを効かせて
唄っているときのようなあの力(りき)み!
それをあちらの国では何というのだろう?

とにかく、その迫力は圧倒的でした。
(もちろん、都はるみとはまったく比べものにならない)

う~ん、「歌をうたって」表現することそのものには、
日本もアメリカも同じ。
国籍など関係ないのだ、と・・・。

そう実感したホイットニーのステージ。

もう一つの記憶は、1993年あるいは1994年の2月、
アラスカにオーロラを観に行った時の帰りの便で。

アンカレッジからシアトルまで戻るフライト中、上映されていたのが、
あの映画!(う~、名前思い出せませ~ん~・・・苦しい~)
ケビン・コスナーと共演の、あの映画です。

当時まだ日本では上映されておらず、
「わ~、ヤッタ!タダで観れる!」などと喜んでいたのも束の間。

まったく字幕なしだった(中国語の漢字の字幕さえなかった)ので、
乏しい英語力と映像の変化だけからしか
ストーリーをキャッチできなかったあの映画、トホホ・・・。

映画の中で歌われる曲はすでに日本でもヒットしており、
その素晴らしさは心に沁み込んできました。
そう、忘れもしない
「 I Will Always Love You 」

こみ上げてくる強さを感じつつも、なぜか心穏やかになるこの曲。
いつ聴いても、「魂まで届いてる~」と感じられずには
いられないメロディー、彼女のボイス、ハート。

なぜ彼女は死ななければならなかったのだろう・・・。

「歌姫ホイットニー・ヒューストンの死」という世界的な損失を
改めて感じた夜のTV番組でした。
そして、
天国でも歌い続けていて欲しいな、と・・・・。


♡  ♡  ♡

2012年4月4日水曜日

アスリートの言葉 2

水泳選手の北島君のインタビューをきいて
感動に似た心地よさを感じていた私は、
ふと数か月前のあるインタビューを思い出しました。

そう、それは今年のお正月、恒例の大学駅伝で
見事優勝した東洋大の柏原君のインタビュー。

彼は福島県出身。

震災後ふるさとに帰り、被災地の皆さんが
大変な状況にあることを目の当りにしたとき、
「自分はこのまま走っていてよいのだろうか?」
という迷いもあったと聞いています。

その迷いを乗り越えての堂々の結果!


「つらくなかったですか?」の問いかけに、
「僕がつらいのはたった1時間だけ!
福島の皆さんに比べたら、全然つらくありませんでした!」

がっちりと言い切った柏原君。

一緒にテレビ観戦していた甥っ子と私は
思わず互いに顔を見合わせ、
「スゴイ!説得力ある~」

その言葉は、心の奥底に響きました。

駅伝という試合の初めから終わりまで
まるで人生を集約したかのような闘いで、
苦しさも辛さも皆にさらけ出しながらも獲得した
勝者の言葉!


過去4年間、毎年お正月に観る彼の走る姿ともダブって
その言葉は、私達を無条件に唸らせます。


苦しそうだった柏原君が
ゴールイン後、自信と充実に満ちた姿にかわったインタビュー。
自然と涙が溢れてきて、
その姿、かすんで見えなくなってしまいました。

柏原君、走ってくれてありがとう!


♡  ♡  ♡

アスリートの言葉

日本列島が春の嵐に、包まれていた今日、
北島選手が100メートル平泳ぎで
ロンドンオリンピック出場の切符を獲得しました。

水泳や北島選手については何も知らないので、
ニュースで知る情報は、とても新鮮です。

五輪出場は今度で連続4回目?
日本記録更新した?
100分の1秒縮めた?・・・・などなど

北島選手のインタビューでの言葉が
何よりも力強く、頼もしかった!

とにかく
「若くて強い選手に負けたくなかった」
「強い自分でいたかった」・・・という気持ちビンビンに伝わってきた。
そして
「日本記録更新は自分でもさすがだと思った」
「自分をこうさせたのはオリンピックだろう」


う~ン、素晴らしい~!

それらの言葉を聞いたときに
堂々とした清々しさを感じたのは、恐らく私だけではないはず。

そして、
まだ外では猛威を振るっている暴風の力強さと
北島選手から漲ってくる力強さとが
なぜかバシッと合致しました。


♡  ♡  ♡