2012年4月4日水曜日

アスリートの言葉 2

水泳選手の北島君のインタビューをきいて
感動に似た心地よさを感じていた私は、
ふと数か月前のあるインタビューを思い出しました。

そう、それは今年のお正月、恒例の大学駅伝で
見事優勝した東洋大の柏原君のインタビュー。

彼は福島県出身。

震災後ふるさとに帰り、被災地の皆さんが
大変な状況にあることを目の当りにしたとき、
「自分はこのまま走っていてよいのだろうか?」
という迷いもあったと聞いています。

その迷いを乗り越えての堂々の結果!


「つらくなかったですか?」の問いかけに、
「僕がつらいのはたった1時間だけ!
福島の皆さんに比べたら、全然つらくありませんでした!」

がっちりと言い切った柏原君。

一緒にテレビ観戦していた甥っ子と私は
思わず互いに顔を見合わせ、
「スゴイ!説得力ある~」

その言葉は、心の奥底に響きました。

駅伝という試合の初めから終わりまで
まるで人生を集約したかのような闘いで、
苦しさも辛さも皆にさらけ出しながらも獲得した
勝者の言葉!


過去4年間、毎年お正月に観る彼の走る姿ともダブって
その言葉は、私達を無条件に唸らせます。


苦しそうだった柏原君が
ゴールイン後、自信と充実に満ちた姿にかわったインタビュー。
自然と涙が溢れてきて、
その姿、かすんで見えなくなってしまいました。

柏原君、走ってくれてありがとう!


♡  ♡  ♡