今日は、朝から上野で歯内療法学会のセミナーがありました。
「歯内療法」というのは、読んで字のごとく、歯の内部の治療のことで、
例えば、神経を抜いたり、昔治療した根の再治療をしたり、
いわゆる、「根の治療」のことであります。
「歯内療法」というのは、読んで字のごとく、歯の内部の治療のことで、
例えば、神経を抜いたり、昔治療した根の再治療をしたり、
いわゆる、「根の治療」のことであります。
つまり、歯科の治療の中では、最も地道で、奥が深く、
診査・診断の難しさを実感させられる治療分野であり、
また、その歯の予後を決定する大きな要素となる治療でもあります。
この歯内治療の基本をガッチリ学んだのは、
恩師、吉田直人先生の診療所での3年間の勤務時代でした。
また、吉田先生の師匠である大谷満先生にも
「吉田直人先生の弟子」ということで、多くのことを教えていただきました。
吉田先生が、この歯内療法を得意とし、
日本の歯内療法学会のみでなく、
今から30年も前、
すでにアメリカの歯内療法学会の認定医でもあったことは、
その後の私の臨床においての向学心の源となりました。
さて、日本歯内療法学会には1996年の5月に入会し、
もうかれこれ15年もたってしまいましたが、
ここ数年、学会や講習会というと、
インプラント、マイクロスコープ、CT、3Mix、
パーフェクトペリオカリエスシステムなどがメインになり、
歯内療法学会から、少しばかり遠ざかっておりました。
・・・・というのも、
2006年4月、巨匠・大谷満先生が亡くなられ、
ここ数年、学会や講習会というと、
インプラント、マイクロスコープ、CT、3Mix、
パーフェクトペリオカリエスシステムなどがメインになり、
歯内療法学会から、少しばかり遠ざかっておりました。
・・・・というのも、
2006年4月、巨匠・大谷満先生が亡くなられ、
大谷歯内療法研究会がなくなり、
歯内療法を勉強する機会が少なくなってしまったところへ
私自身、インプラントなど他の分野の勉強の時間が増えた
ということもあり、結果的にご無沙汰してしまったのかもしれないなと、
おおいに反省しながらの受講でした。
そして、歯内療法一筋に生きた大谷満先生。
亡くなられて4年の月日が流れてもなお、
学会中、そのお名前が、
頻繁に、そして、当たり前のように出てくるその凄さ!
大谷先生なしでは、歯内療法は語れないと
痛感した一日でもありました。
上の写真は、
大谷先生(手前のお方です)に「勉強会のお手伝いしてね」と
お誘いを受けて参加したときに、撮っていただいた写真ですが、
このセミナーは、大谷先生最後のセミナーになってしまいました。
大谷先生に教わった数々のテクニックとその哲学。
今後も、患者の皆様のご要望にお応えできるよう
日々の臨床に大いに役立て、
また、これからの若い先生方にも大切なことを
お伝えしていかなければ!と
あらためて感じた日でありました。