2012年9月23日日曜日

インプラント患者さん目線での安心医療とは?

上記タイトルは、
日本口腔インプラント学会の今回のメインテーマであります。

昨年12月、国民生活センターから口腔インプラント治療トラブルについて
4つの要望が出された、ということと
今年の1月、NHKのTV番組「クローズアップ現代」で
インプラント治療における医療従事者側の問題点を指摘、報道されたことを
意識してのタイトルと思われます。

本来、インプラント治療は
自分の歯のように咬むことができるようになるという
質の高い機能回復治療であるにもかかわらず、
多くの問題点をかかえている状況を踏まえての
このメインテーマであります。

3~4年前の参加の時は
私自身、技術的にも知識の上でも、より多くの情報を取り入れ、
インプラント治療に臨むという姿勢で学会参加していましたが、
今回はどちらかというと
国民的に多くのトラブル問題を抱えているインプラント治療の
現状について
学会はどのようにとらえ、
今後どのような対策を練り、実践していくのか?
それらをこの目で確認し、今後の佐藤歯科での
インプラント治療に役立てたいという目的で参加しました。

幸い、佐藤歯科におけるインプラント治療実績は、
平成18年にスタートし、
インプラントの患者さんの数は少ないものの、6年経過し、
その中の9割の方が、
月に1度、まじめにメンテナンスに訪れて下さり
脱落する、痛みや腫れ、神経麻痺などの
トラブルもなく経過しています。

今回の学会の内容は、
「今、口腔インプラント学会がなすべきこと」という演題で
国民生活センターからの要望に対しての回答を明示したり、
「患者さんの目線からみた安心なインプラント治療とは?」
という演題でNHKの記者の方に講演していただくなど、
また、「インプラント治療における情報開示を考える」や
「インプラント治療をする側の倫理観について」など、
トラブルに対して、正面から向き合っている感がいたしました。

その内容につきましても
詳しくアップしていきたいところですが、
日々の診療の合い間に、来院下さっている患者の皆様に
少しずつ、情報をご提供していけたらいいな~と
実感しながら、また午後の講演を聴きます