2012年10月21日日曜日

スイーツマラソン ~チャレンジングな時間 2 ~

スイーツマラソン。

はじめてマラソンを走っただけでなく、
う~ン、ナンとか、完走しました。

種目は10㎞マラソン。
 
1周が2㎞あるコースを、5周走ります。

完走時間は、はずかしいですが、84分13秒。

こんなに長い時間走ったままの経験は
未だかつてありませんでした。

そして、この84分の間、
いろいろな感情が沸いては、消え去り・・・。

自分の気持ちや感情は、刻々と移りかわり、
こんなに変わるものなのか、ということを
あらためて知りました。

苦しくなって歩いてしまうこと何十回。

共に参加した後輩には、先に行ってて~と見送り、
後輩の姿が見えなくなると、
自分は1周で終わってしまってもよいかも、と
まず、甘い考えが私の脳を支配します。

しかし、1周を終えたところで、
「このまま終えるのはもったいない」と欲が出て、
では、もう1周。

だんだん苦しくなって、
「絶対2周めで終えてやる~」と決意しながら走る、走る。

下りの坂は、自然に足が動いてくれるけれど、
折り返しての上り坂は走りたくない~。

苦しい~。

スイーツのエイドに立ち寄っても、
「スイーツ食べてる場合じゃない!」と
食べたい気持ちは、押し殺し
水分補給だけにして、2周目のゴールを目指します。
タイムキーパーの前を横切った瞬間、
「ゴールイン!おめでとうございます!」という
メッセージがアナウンスされ、
え?ワタシ?・・・まさか~ と思いきや、
なんと、5周走り終えたランナーがゴールインだったのです。

それでも、他のランナーは黙々走る。

う~ん、今ここでリタイヤして楽になるのは
簡単だけど、苦しいのは私だけじゃない。

参加している誰もが、苦しいのだ、そう思い始めたら、
足は前へ、前へと動く。

沿道に立っている年配のスタッフの方が
「大丈夫ですか~?」と声かけて下さるが、
そういわれれば、「大丈夫ですぅぅぅ~」と、
流れにのってその返事しか出ない。

苦しい人が「苦しい~、助けて~」と素直に言えるような、
訊き方って何だろう?などと考えながら、
走る、走る。

3周走り終えようとしたとき、後輩に抜かれ、
「がんばろう~」とハイタッチして再び見送り、
その掛け声に反応して、4周目に突入。

でも、やっぱり「苦しい~」から、4周で終わりにしようと
ヘロヘロになって走っていると
別のスタッフの方に、
「苦しかった無理しないでね~」と励まされ、
実は右の膝が痛くなり始めてきたけれども、
「ギリギリまでがんばりま~す」と返事して
走る、走る。

次に立っていたスタッフの方に、
「もしかしたら、もう次のレース始まりますか~。
 もし、始まりそうだったら、やめます」と
はァはァ言いながら問いかけると、
「大丈夫!次のレース始まるまで、あと30分もあるから
気にしないで走っていいよ~。
せっかくだから、最後まで走ったらいいよ」と
普通に返事が戻ってきて、
「せっかくだから」って、今の私に
どんな意味があるのだろう?などと思いながら
また走る、走る。

4周めが終わろうとした頃は、
もうほとんどのランナーが走り終えており、
後輩もすでにゴールインし、
「無理しないで、終わっていいんだよ~」と
沿道で、私に向かって叫んでいる。

「イヤ、ついでだからもう1周してくる」と
言いながら、5周目に入ってしまった。

「せっかくだから」という言葉が、やけに心に残り、
その言葉のお陰もあり、
めでたくゴールイン!

イヤ~、
苦しかった~。
キツかった~。

後輩には、4周で終わると思っていたら、
5周目走るし、完走したので驚いた~、と言われましたが、
走った本人が一番、驚いておりますデス。

完走後のビール、最高でした。