昨日は、
「東京から大和町へ戻ったらすぐに、
ドラッカーの経営者の条件を読みはじめよう!」と心に決めて、
3日ぶりで帰宅しました。
が、途中、夕方混み合う仙台駅構内の本屋さんの前を通り・・・・
ピーン!
と、同時に私はすでに「もしドラ」を手に、
レジの前に並んで立っていました。
・・・ということで、
昨日、予定外の「もしドラ」を買ってしまったために
<「経営者の条件」を読み始める>という目標が
<連休中「もしドラ」を読み切ってしまおう>という目標に摩り替わり、
先程、読み終わったところです。
イヤ~、驚きです!
まさか、「もしドラ」にこんなに感動させられるとは
思ってもいませんでした。
素晴らしいストーリー仕立てでもあったので。
当然、マーケティングやイノベーションを
野球の部活に織り交ぜて
ドラちゃんのいう「マネジメント」を描いていくものだろうということは
予測されていたわけですが、
しか~し、
「高校2年の夏休み前に、
バスケ部のマネジャーをすることになった」高校時代の私と、
主人公のみなみちゃんの設定が非常に似ていたので、
ただそれだけで、最初からみなみちゃんに
完全に感情移入してのスタートでした。
みなみちゃんが
ドラッカーの「マネジメント」エッセンシャル版と出会ってから、
夏の高校野球予選出場まで、
ことあるごとに、「マネジメント」ではこういってるわ、と
必ず「マネジメント」に還っており、
本の中で数ページに数回、
実に的確なところで
ドラちゃんの言葉が引用されています。
これは素晴らしかったです!
適材適所ならぬ「適文適所」とでも申しましょうか。
「もしドラ」読んで、ドラッカー本を読みたくなり、
実際、ドラッカーを読み始めた読者も
多かったことでしょう。
笑ってしまったのは、
野球部の変容が、他の部活からも注目され、
みなみちゃんが、他の部活のコンサルを始めることになったところが
予想外の展開で非常に面白かったです。
それは「マネジメント」の中でいう、
「社会の問題についての貢献」に結びついており、
他の部活と交流・連携することで、
お互い相乗効果を発揮し、さらに向上するというシナジーが、
わかりやすく表現されていました。
また、「もしドラ」のお見舞い面談では、
入院中のマネージャー、夕紀のお見舞いをする一方で、
夕紀は、部員の一人ひとりと面談し、
彼らの本音
(自分がしたいこと、野球部に期待するもの、やってほしいこと )を
引き出し、マーケティングにとりかかります。
これは、まさにコーチングそのものだ~!と
現在コーチングの勉強をしている私にとって、
非常に興味深いものがありました。
・・・・・と、まだまだ、感銘をうけた場面を書いていきたい
ところではありますが、
やはりコレです。
週刊ダイヤモンドでの、
「もしドラ」の著者、岩崎夏海氏と
ドラッカー著作の翻訳家、上田惇生氏との対談の中で、
上田さんが、
「現代では、あらゆる仕事が組織を通じ、
組織においておこなわれるようになっている。
しかし、そこで働く人々が生き生きとし、いい仕事をするような
組織になっているだろうか。
組織の運営のされ方いかんで、つまりマネジメントにより
世の中はよくも悪くもなる。
金儲け、欲とかはまったく関係ない。
政治学者だったドラッカーは、
いい世の中になるには、いったい何が必要なのだろう?と
常に問い続けていた。」
と、おっしゃっていましたが、
これが一番、私の心の奥深~いところに響いています。
※